投稿日:2023年5月9日 最終更新日:2023年8月30日 記事制作:奥本 光城
写真撮影とは光を撮像素子に記録すること
太陽から出たり、人工的に作られた光や自ら発光している化学変化による光が世の中には存在します。それらの光はエネルギーの波長であり、物質の持つ吸収特徴により色が再現されます。人間の目に入ってくる状況で人はそれらの情報を脳で処理します。写真の場合は、それらの光を撮像素子で電気信号に変換します。その撮像素子にはその性能があり、それらを過去実在していたフィルムの設定を上手に利用しているのです。光が少ない状態では長い時間が必要です。光が多い場合は短い時間にしないと撮像素子の許容量を超えてしまいます。
写っていない(0)と写っている(255)までの濃度を分割して、デジタルでの表現としました。0から225までの合計256段(階調)で再現しています。
この、写っているか写っていないかをコントロールすることが写真撮影です。R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)という光の3原色それぞれの階調でディスプレー再現用の色が再現されます。コントロールするのは、カメラのメインの機能であるシャッタースピードとレンズの性能と絞り値です。
光がなければ真っ黒、豊富なら白
人間の目は優秀で、環境に合わせて自動的に切り替えます。パッとズームになったり、全体が見える状態だったり、暗いところにすぐに反応して見える様になったり、明るさに目が慣れたり。
カメラは違います。違うことを楽しみ、表現に活かす道具です。長時間シャッターが開いて光を貯めることで、たくさんの星を写し込むこともできるのです。
人間の目と明らかに違うのは、シャッタースピードを遅くすると画像がブレることがあること。絞りを開けるとピントが合う距離(被写界深度)が狭くなるのは人間の目にもありあます。
ストロボ撮影時のカメラシャッタースピード設定
通常の高出力業務用ストロボならカメラによりますが、1/125よりも遅いシャッター速度にします。それより早いと、シャッター幕により明るい部分と暗い部分ができてしまいます。幕切れが起こるのです。
LED表示のある電化製品なら、シャッタースピードは低速にします。LEDの明るさや周辺部との関係で変化しますが、数分の1秒程度になります。そのため、撮影場所の明るさは暗くします。この様な低速シャッタースピードでの撮影状況でなければ、シャッタースピードを1/60くらいにしておくと室内灯の影響を受けにくくなります。撮像素子のISO感度を100にしておきましょう。高感度の場合は部屋の環境光は暗くします。
ストロボ・フラッシュ光との同調
シャッター幕の構造は、先に開きはじめる先幕と、後から追いかけて閉まりはじめる後幕があります。シャッタースピードが早い状態だと先幕が全て開く前に、後幕が追いかけはじめます。スリット状の隙間が移動する感覚です。このタイミングでストロボが発光するとそのスリット部分だけ光が足されます。この状態で綺麗に撮影するためには、ストロボはずっと発光し続ける必要があります。電力も多く使いますが、ストロボによって高速シンクロと呼ばれて利用することができるものがあります。日中の屋外での全体の露出の関係で高速シンクロが必要なシーンがあります。
高速シンクロ(屋外中心での利用)
日中屋外での撮影では、画面全体の明るさはシャッタースピードと絞りの選択で調整できます。暗く表現するなら、絞りを絞ることと、シャッタースピードを上げること。ISO感度は低めに設定します。被写体に光、ストロボ光が届く距離ならストロボの光量で被写体の明るさを調整することができます。昼なのに、夜の様な暗めの背景で(砂浜とか)で被写体は明るめみたいなウエディングフォトが撮れるのです。
屋外でストロボ撮影する目的
1.エッジを強調して背景と分離する
2.影の部分に光を補う
3.背景の露出(明るさ)と被写体の明るさを別々にコントロールする
4.被写体の色再現性を上げる
他にもあるかもしれません。独自で見つけることが写真撮影です。ストロボ光は太陽光に比べると格段に弱いので、距離の違いで影響力がすぐに下がります。当たっているところだけコントロールできるのです。全体の色温度を変更して、反対の色温度の補正用フィルターをつけたストロボを照射しての撮影など、いろいろあります。デジタルなら後処理できますが、スライドフィルム(リバーサルフィルム)などでの利用なら物理的に再現する必要があったのです。デジタルでも、ストロボ光だけ青白くなることを防ぐため、アンバー系(暖色系)のフィルターをストロボに装着して、調整しやすくなるシーンもあるでしょう。
屋内でのストロボ撮影
ストロボは閃光時間が短いです。屋内でのストロボ撮影の場合、先幕が動いてシャッターが開き切って、ストロボが発光。その後後幕が閉じ始めるのが理想です。前後で若干被写体が動いてしまっても、ストロボの瞬間光が被写体を止めて記録します。赤ちゃんや七五三の撮影、振袖の撮影でもその効果を存分に発揮しています。
屋外では撮影の時間帯や、天候、周りの木々や人工物の反射の影響を受けやすい撮影も、屋外なら、全てをコントロールすることができます。曇っている光も、夏の太陽のダイレクト光もストロボと選べるアクセサリー(アンブレラや、リフレクター、ディフューザー、ソフトボックスなど)で再現します。ストロボの調光方式と、出力で閃光時間も変化しますから、流動的な水の撮影もなかなか味があるのです。
子供写真館の様に均一に回る光もあれば、写真館の様に肖像写真に特化しての撮影方法もあります。コマーシャル撮影なら自由にストロボを動かして撮影するでしょう。そして、それぞれがそれぞれの考え方で写真のプロなのです。
もしも、プロの撮影を疑似体験、あるいは本格的に勉強してみたいのなら下記のバーナーよりお試し無料ダウンロードできるソフトが一番いいのでお勧めします。撮影シュミレーションです。私もソフトを利用してこのサイトで撮影方法をお知らせしています。
もしもご購入されることを選ぶなら、ぜひ上記バナーにある割引コードを入力してください。10%の割引が受けられます。実際のご購入はユーロでの決済です。最近日本語に色々と対応し始めています。今後もっと使いやすいソフトになるでしょう。
set a light 3Dの利用価値
このAi作画時代の生き抜き方は、プロンプトの作成テクニックと参照画像作成を簡単にすることです。情報発信のコンセプト選択やその発信方法に関しては発信者のセンスが問われます。その中で使う説明用の画像やイラストをAi作成するのはとても重要です。先ほどの海岸でのウエディング写真はAi作画です。私はset a light 3Dでモデルだけ配置した大体の画面構成での参照画像を作り、それをLeonardo.Aiにプロンプトを英訳したものを突っ込んでそれを改善しながら作っています。下の画像は参照画像に使います。
プロンプトは「Beach, sunset sky, bright background. Wedding photo using strobe, happiness, real photo.」です。brightの部分をdarkにしたり、sunsetをblueに変えたり。
全ての描写をプロンプトから導き出すより、参照画像を簡単に作ってそれを利用することで作業効率を上げれば、Ai作画はとても魅力的です。もしも、このソフトがなければ、一日中Ai作画して終わってしまいます。時間もコストも縮小してくれます。価格は2種類あります。安価な方でも十分利用価値がありますが、高価な方は制約なく使えます。二つの違いをご案内しているホームページはこちらです。
set.a.light 3Dの公式サイトはこちらFor Photographers
モデルを配置して、衣装を変えて、ポージングして撮影をする。そんな写真撮影の要素を盛り込みつつ、ストロボアクセサリーの効果を色々試せるプロ仕様の本格シュミレーションソフトです。リフレクターの形状や大きさでの描写の違いなど細かい部分の再現性も見事です。ぜひ体験ダウンロードでフル機能をお試しください。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。