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投稿日:2023年3月1日 最終更新日:2023年3月1日 記事制作:奥本 光城

立体感の表現と色再現の2つの目的を達成するために、ライトをセットします。

立体感

写真は2次元です。縦横の平面な空間上に影と光を作って空間的な感覚を表現します。

正面上方から光をあてると影は後方下方向に落ちるので、影があまり出にくい写真になります。

影がない写真には立体感が乏しくなります。

1灯は人物に、1灯は背景を照らしています。

ソフトボックスを使うと、光の質がやわらかくなり影がソフトになります。

影が後ろ側に落ちているのと同様に顎の下に影が落ちています。

メーカー純正品を含むクリップオンストロボの場合は短めの直管が使われています。

拡散板が前面にあるのですが、基本的には少ない出力でどれだけ被写体に届けるかが設計ポイントになっています。

影がバッきっと出ていて、明るいところのテカリも激しいのですが、私はこれはこれで好きな写真です。

ライティングが変わっただけで、表情まで変わって見えます。

影と表現

参考写真は影の位置を変えています。それは、ストロボの位置を変えていることでもあります。

人の思いや過去や未来が、影で表現できることを体感していただけましたでしょうか。

影について考えるもう一つのポイントは、背景の影だけではないこと。

顔の各パーツの影、服のエッジ、肌の凹凸、髪の毛一本一本の立体感についても影が立体感を与えます。

立体感表現最大の状況がメインライトの基本位置

左右どちらかに45度、上方に45度の位置にライトをセットします。

顔が正面を向いているなら、鼻の影が綺麗に顔の上に落ちます。

基本は基本ですが、この状態にしてみると気付く通り影の処理に神経を使うことになります。

例えば反射板としてカポックや発報スチロールの大きいものなどを設置すると、光が反射して影を薄くします。

この影の状況をもっと改善するならもう1灯追加する必要があります。

フィルライトの役割

フィルライトとは補う光です。

メインライトでできた影をコントロールすることと、色を出すライト(ベースライト)としての役割があります。

正面からあてるので、キャッチライトも入ります。

キャッチライトは目の黒目に入るハイライトのことで、人物の

想像しているより弱くあてます。

F11を目指すスタジオライティングなら、フィルライトはF4とかF2.8とか当たっているかどうかみたいなギリギリの光です。

メインもフィルもバンクを使うスタジオさんもありますが、私はフィルはアンブレラが好きです。

アンブレラの光の発色の良さを有効活用したいのです。

色再現

色再現性の高い光はダイレクト光です。間にツールが入っていくほど、光質は柔らかく扱いやすくなりますが、色再現性は失われます。例えば着物のように織り込んである素材の場合には硬い光をつよくあてることが重要です。その反射をしっかりと写し込むと素晴らしい発色をします。あてる光の量が少ないと、色は濃くなります。黒に近くなります。光と多くあてると、色が鮮やかになり白に近づいていきます。どんな色表現をするのかを光量でコントロールします。

メイン(ダイレクト)・フィル(ソフトボックス)
メイン(ダイレクト)フィル(ビューティーディッシュ)
メイン・フィル共にダイレクト
メイン・フィル共にソフトボックス

フィル(アンブレラ)にメインソフトボックス

一番好きな組み合わせです。

ソフトボックスは曇り空の柔らかな光。そしてアンブレラ光は晴天直射光と曇り空の半分半分のちょうどいい光。

自然界で言うなら、曇り空の下でストロボを炊いてとった写真です。

set a light 3D

私が経験してきたことを中心に再現するにあたり、最適なソフトウエアです。

公式ホームページから15日間お試しダウンロードが可能です。公式ホームページはこちらです。

最近の変化や動向、価格などの情報はこちらにまとめてあります。BasicとStudioの違いも書いてあります。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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