投稿日:2023年9月3日 最終更新日:2024年3月2日 記事制作:奥本 光城
商品の写真は、オンラインショッピングにおける最初の接触点です。だからこそ、商品撮影(特に裏面の撮影)は、商品の見た目を向上させ、より多くの顧客を引きつけるための強力なツールとなり得ます。この記事では、商品撮影の基礎知識とSEO対策について解説します。
商品撮影の重要性
オンラインで商品を購入する際、消費者は直接商品を手にすることができません。そのため、商品の品質と特性を正確に伝えるためには、優れた商品写真が不可欠です。清潔で鮮明な商品写真は、消費者に信頼感を与え、購入意欲を引き立てます。適切な光(色成分が太陽光に近いストロボ光)を使い、発色いい写真を撮ります。また写真の濃度で色の濃さが決まります。色は撮影時の光と、顧客先の環境光下で異なる場合もありますが、最低限撮影時の発色は基準を決めて撮影する必要があります。
製品の効果的な撮影方法
商品の撮影は、商品の全体像を伝えるための写真の撮り方が重要です。ここでは、バックを撮る際の基本的なテクニックを紹介します。
<明るめに撮った写真は、白っぽくなり顧客に届いた写真とは異なるイメージとなってしまいます>
- ストロボ光の使用: 自然光を利用した商品撮影には天候や撮影時間帯による色調の変化を解決する必要があります。商品の色とテクスチャを正確に表現するには、ストロボ光を使います。被写体の色は全体の色合い、明るさで変わっていまいます。
- 適切な背景の選択: 邪魔にならない、無地または単色の背景を選択します。商品の輪郭がはっきりわかるような背景がおすすめです。その上でレタッチで背景は自由に後処理調整できます。
- アングルと構図: 商品の全体像を伝えるため、正面から少し角度をつけて撮影します。
商品撮影のための撮影環境
アンブレラを中心にして、ディフューザーで光を柔らかくして使っています。商品の形と色が正確に描写できるように光を当てます。大手販売サイトでは、写真ごとのバラつきを押さえるために画像編集で対応しています。切り抜きをして、白い背景に貼り付けたものをサイト記載の絶対条件としています。企業サイトの場合、同じようにして見やすいサイトを作るのか、独自のテイストを出すのかは自由です。
撮影後の画像編集
映像加工ソフトで加工します。いろいろ節約しようと買い切りソフトなど試してみましたが、最終的にフォトショップのフォトプランは必需品です。そしてライトルームCCを使って現像処理してJPEGで出力します。RAWで撮影するのは記録できる階調の利点と後処理の幅の広さが理由です。バックの色が違うと反射率が違うので現像時の処理が必要になります。今は補正もやりやすくなっています。フォトショップを使いこなして、色をなるべく実物に近い形のデーターを作り出します。
そのためには、カラーチャートを撮影して、作業用モニターの色を合わせておく必要があります。
まとめ
商品撮影をする目的は、顧客に欲しいと思ってもらうこと。そしてそのための納得理由、失敗したくない気持ちを補う写真。機能を説明する写真。それぞれの写真が必要です。そのためにストロボライト、均一な光での一定条件の写真品質が重要です。そして、後処理を的確に行うことで顧客満足度を満たします。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。