• 2024年4月19日 9:53 PM

商品撮影とは魅力的な部分を発見して表現すること

投稿日:2022年6月3日 最終更新日:2023年4月26日 記事制作:奥本 光城

商品が立体物である以上

その写り方はコントロールされます

長細くもなり幅広にもなります

(カメラの位置や傾きやレンズの選択によって)

化粧品のきらびやかなパッケージの様に

写り込みが激しすぎてとても撮りにくい場合もあるでしょう

ケント紙やトレーシングペーパーで囲ったりしながら

なんとか撮影します

表示部のLEDのあかりが撮りたいなら

それなりにシャッタースピードを落として撮影してあげます

そんないろんな状況を克服する作業があるから

商品撮影は面白い

実際に撮影してみると

綺麗に撮れた時の

満足感も大きい

最初に商品撮影の目的と到着点を確認

商品撮影を極めるなら

その到着点を確認しておきたい

何が正解でどこを目指すべきなのか

一言で言うなら

女性ファッション誌の広告写真

ブランド品や

化粧品

そしてアクセサリー

何を表現して

どんなお客様に

どう行動してもらうかを提案する

<例えば時計を撮るとする>


何を撮るか

この商品でどんな体験をすることが可能になるのか

イメージのラフと文字(キャッチコピー)で考える

スポーツ系の時計なら

砂埃と青空と雲

そんなイメージの画面構成で

「躍動するボルテージ」とか

「渇きを満たせ」とか

「駆ける魂」とか

そんなキャッチコピーとブランド名

そして商品とその背景

商品説明の文章

それらをペルソナに向けて発信して

購入してもらう行動を促すことが

目的となる

そのために

どう撮るか

何を撮るかに沿って撮影する

正確にイメージを伝えるのと同時に

何が魅力なのか的確に表現する

時計の文字盤なら

ガラスの反射具合には最善の注意を払う

同時に周辺環境を反射させることで

使用環境をイメージさせたりもできる

最近ではデジタルでの修正の幅が広いので

物撮りは正確にシンプルに

そして

イメージは後から作り込むこともできる

ただやはり

撮影前に具体的な表現方法を詰めて考えておいた方が

出来上がりの良い写真を生む

五つの要素をコントロールする

1.光の質と強さと方向

2.光の反射

3.白抜きしやすさ

4.被写体の形・質感

5.被写体の動き

これら全ては

カメラの位置が変わると(ちょっとでも)

全く変わってしまうと言うこと

なので一番最初にすることは

カメラの位置の確定(仮位置)三脚使用

そして被写体の位置(仮位置)撮影台の設置

この両者の関係性の中に先に挙げた5つの要素をプラスしていきます

1.光の質と強さと方向

季節感を表現

夏の光は影がくっきり硬い光で高い位置からの強い光

冬の光は影がやわらかい曇り空の光で低い位置からの弱い光

そんなことを基本にして

商品によって変化させる

影を使っての表現もある

光の質をコントロールすることは

アクセサリーの使い方になる

直に光を当てると固くなり

柔らかくするには

反射させるか、紙か布のような幕を間に挟むことで行う

アンブレラも反射光、レフ板や壁に反射(バウンス)することも効果的

幕を挟む方法としてはバンク使用やディフューザー(トレーシングペーパーなど)を使う

それらは併用して使うことも多い

2.光の反射

被写体が反射打つなら顕著に

反射物でなくても必ず反射が入る

その部分に白か黒かを入れる方法や

意図した色の反射を入れることもできる

正面に光る素材の多い化粧品のパッケージなどでは

ほぼトレーシングペーパーで囲み込むことになる

3.白抜きしやすさ

輪郭を黒く縁取ると

自動切り抜きがしやすい

作業の効率化のためにも

白い色の商品なら

黒いケント紙などを反射が起きる位置に置く

実際に切り抜いて貼り付ける

4.被写体の形・質感

 

カメラ位置が上昇すると下の写真のように立方体の上面が写る

その上で被写体を横方向に回転させると側面も写るので

立体感を表現できるのです

ただ回しただけだと側面の描写(写り込み)が気に入らないのでレフ板を白くして対応

レフ板では結果的に明るさの調整が難しいのでもう1灯必要になる

1灯プラスすれば明るさを調整して面の描写をコントールできる

5.被写体の動き、表示

商品には機能上の動きがある

LEDディスプレーやランプなど通常のシャッタースピードでは写らない

スローシンクロなどが必要になります(シャッタースピードを遅くして上げる方法)

その際はほぼ暗闇での撮影でないと定常光の影響を受けやすいので注意が必要です

その上で

全体像をイメージ写真でまとめる

そんなつもりでそれを使う人や

使われるシーンをイメージした写真が必要になります

商品やサービスと

その他の登場人物を紙に書き出して

それぞれの関係性を表す撮影をしていきます

素材を撮る瞬間は全て

最終的な使用目的に合わせて進めましょう

そのためにやはりカメラマンもホームページで商品紹介をする場面を想定できると良いです

動画も写真も含めてその目的は販売促進です

販売促進がもしも注文のオーダーボタンを押してもらうことなら

そのためにお客様に

存在を知ってもらい

興味を持ってもらう

欲しいと思い続けてもらう

そして購入してもらうと言う

いわゆるAIDMAの順番で行動に導く流れの中で

良い写真の存在価値は高い

さあ撮影しましょう!

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ストロボには出力があります

最高出力が倍になると一絞り分の光量差になります

私なら2灯セット一つは400W前後

プラス2灯セットなら200W前後で購入するかもしれません

最近のデジタルカメラならそんなに出力がなくても感度を上げると

問題なく撮影できると認識しています

それでも

少しでも高出力で

感度を抑えたまま撮影できれば

定常光の影響を受けにくいので良かったり

反射やディフューザー使用でも使える点とか利点もあります

予算とご相談の上

少しづつでも揃えていきましょう!

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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