投稿日:2023年3月16日 最終更新日:2024年1月25日 記事制作:奥本 光城
危険なものであるという認識
コンデンサーに電気を蓄えて、高電圧でキセノン管内に放電します。キセノン管ないの発光を促すために管の外側の金属部分にもトリガー電流が流れます。
管の中も外も高圧の電流が流れます。火器厳禁です。数千Wのストロボ発光でティッシュペーパーは焦げます。
同時に、ハロゲンランプを使っている場合も高熱になりますから注意が必要です。
上に向ける場合は、中間ディフューザーが取り付け部のゴムの劣化などの影響で発光部に近くなり危険です。
コンデンサーは電気が通っていない状況では劣化します。定期的に通電することが必要です。
経験上、モノブロックタイプのストロボを数ヶ月店舗改装の間使用しないで、少ない時間に集中してデーター出しをすして、
コンデンサーがパンクしたことがあります。
煙と液と、ちょっと音がした記憶。
かなり臭い匂いがします。
使用しない夜間なら、必ず電源は抜いて下さい。
もしも電源を抜くことができないなら、片切りではなく、全部切ることのできるタイプの両切り壁スイッチを電気屋さんに設置してもらいましょう。
両切りタイプは価格が高いです。コンデンサー内に電気を溜めて利用しているストロボ機材のコントロールの場合、片切りタイプの利用は危険です。その際は、コンセントからプラグを抜いておきましょう。
家庭でできるストロボのこと:発光させないで全ての動作を完了させて下さい!
1.スイッチ面で出力ボリュームを最低にします。そしてモデリングランプのスイッチを切ります。電源を切っておきます。
2.ストロボに電源コードを差し込み、コンセントに繋ぎます。
3.ストロボ電源を入れます。電源は英語のI(イン)とO(アウト)で表記されています。丸い方が切れている状態です。
異音、異臭に気を配ります。そして目につく場所で行って下さい。ビリビリ、バリバリ音がしたり、異臭がしたら電源を切りコンセントを抜いて下さい。
コンデンサーも発光管も高い部品です。ストロボ各社のホームページで修理対応品であるかどうか確認して修理に出しましょう。
4.問題なければ自分で時間を決めて出力を徐々に上げていきます。1/8、1/4、1/2、フルみたいに30分毎とかでいいと思います。時間に関しては決まったものはないので感覚的に自己責任で行って下さい。その時、充電完了時間まで時間がかかったり、異音がしないかチェックして問題があれば出力を下げてもっと時間をかけるか、ひどいようなら中止して可能機種ならメンテナンスに出して下さい。
5.フルまでできたら、時間を待って終了です。
6.発光部の確認をする。
キセノン管は消耗品です。管の中の、電極あたりに塗ってある銀色に見える部分がストロボメーカーの営業時代にゲッターと呼んでいた物質。古い発光管はゲッターがなくなっていきます。新しい発光管はゲッターも綺麗です。そして古い発光管はストロボの発光間隔で管内の状況を回復出来ないので、不発光が起こります。ちょっと時間をおくと回復するのは、少ないゲッターが溶け出して管内のガスの状況を改善したからです。
中古ストロボを買うときに注意すること
電源部:異音、異臭、充電不良などないかどうか。そしてずっと低出力でのみ使われていないかを確認する
発光部:ゲッターの量、電極の汚れ(周辺部の白濁、黒い汚れなどの有無)電極の劣化(表面のざらつき)
電源部の事故修理は危険です。私も分解が好きな方ですが、大きなコンデンサーがたくさん入っているストロボは開く勇気がありません。
ヘッドと電源部は組み合わせがあります。また、バンクをつける金具にも種類があります。慎重に購入したいものです。
修理で一番高い部品
それはコンデンサーです。大きいほど高いです。
コンデンサーもさまざまなタイプが一つの電源部に収まっています。
小さなコンデンサーが液漏れして、大きなコンデンサーを道連れにする場合もあります。
技術者がコンデンサーを見ると劣化状況がわかります。
コンデンサーには柔らかく作ってある場所があって、その形状で見分けます。
発光管もほぼ、ゲッターの量や電極部分の様子で判断できます。
発光時の出力が少ないほど発光管は長持ちします。
メインライトより、フロントライトの方が長持ちします。
では次の発光管はどうでしょう?
ゲッターも少なく、電極もざらざらです。
もうそろそろ交換したいところです。
ゲッターはそんなに変わりませんが、電極は綺麗です。
同じ価格なら、どちらを買った方がいいのか明確です。
でも、目で見ることができるのは発光管だけです。
発光管の見た目はいいけれど、コンデンサーが壊れました。なんてこともありえます。
電極が綺麗なのはきっと、低出力だけで使っていた可能性があると考えるのが妥当です。
コンデンサーに低出力のクセがついているとすると、出先で出力を上げたときに壊れるリスクもあるということです。
それなら、メンテナンスをしっかしできる範囲ですることを前提に、適正な価格でどちらを選ぶかは人それぞれです。
私なら、電極が綺麗な方を選びがちです。電極が汚くても、安いならそれを買う方法もあります。
中古品はカメラも難しいですが、ストロボも難しいですよね。
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投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。