投稿日:2022年6月28日 最終更新日:2022年10月7日 記事制作:奥本 光城
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Shot-20220628-134444.jpg?fit=640%2C480&ssl=1)
LEDで商品撮影をするとして注意する点とコツ
LEDはとても輝度が高くて照度が低いので
一見明るく見えて実はくらいということを意識することが大切になります
商品撮影では問題ないのですが
人物に向けてのポートレート撮影の場合には注意が必要です
そんなLEDライトを使う上で重要になるのは
ズバリ!
暗い環境(窓のない部屋)
カメラの設定も感度(ISO)をあげたり
シャッタースピードを遅くしたりするので
室外からの光(太陽光や人口光)や室内灯にも気をつけましょう
その上で使う機材に対する注意も怠ってはなりません
LEDによる演色性や色温度の変化が多くならないようにします
後で画像調整する際にも時間も手間もかからなくなります
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/何から始める-1.png?resize=640%2C79&ssl=1)
カメラの色温度を毎日設定しましょう
(プリセットホワイトバランスをとる)
カメラの説明書を読んで設定して下さい(グレーカードか白い紙を画面いっぱいに撮影して設定)
これ
何をしているかというと読んで字の如く
白いものが白く写る設定をカメラにしてあげるものです
オートホワイトバランスの場合、
撮影に使う背景の色であったり、被写体の色で
自動的に設定色温度が変化する可能性があるからです!
部屋の環境光のみでの撮影シュミレーション
ここからはシュミレーターを使って実例解説をしてみます
例として
蛍光灯タイプのLEDが天井面(2490mm)についている部屋
LEDは昼光色 5000kあたりを想定しています
壁の色は白
LEDは出力が弱いので
強い太陽光の影響を受けると撮影はできません
窓のない部屋か、遮光カーテンなどの用意と光漏れのテーピングなど
必要な処理をする必要があります
ストロボでの撮影設定時のカメラの設定が
ISO100 シャッタスピード1/60 F11 です
部屋の中で実際のカメラでテストしてみました
若干の誤差はありますが、ほぼ同じ結果です
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Untitled06.jpg?resize=640%2C396&ssl=1)
ストロボなしで撮影するなら
ISO感度を上げるか絞りを開けるかシャッタースピードを下げるか
3つの方法で明るい適切な写真撮影が可能になると考えます
その中で最初に避けた方がいい考えは
どれだと思いますか?
ヒントは
ピントの合う範囲のコントロール
絞りを開けると
ピントの合う範囲が狭くなるので
手前がボケてしまいます
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Shot-20220628-124750.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
この写真は同じISO100 シャッタースピード1/60ですが
F値を1.4にしました (焦点距離は50mm)
絞りをF11とかF8でシャッタースピードを下げてみます
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Shot-20220628-125712.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
カメラ三脚とレリーズが必要になります
特別ライティングもしていないので
影とかハイライトとか考えると
商品撮影にはなっていません
LEDライティングのシュミレート
ダイレクトでリフレクターだけで光を作ると
反対側に影が出ます
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Untitled09.jpg?resize=640%2C396&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www13.a8.net/0.gif?w=640&ssl=1)
商品撮影の場合、撮影の後
フォトショップなどで商品部分だけ切り取り作業をします
切り取り作業が簡単にできる様に
白い背景との分離が重要なのと
商品自体の立体感のある写り感が重要です
それを考えながら
光の質や方向、強さをコントロールします
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Untitled08.jpg?resize=640%2C396&ssl=1)
バンクは反射とダイレクト光をディフューズして
柔らかくて芯のある光の方向をコントロールすることができる商品です
そんなバンクで作る光を
近くから当てることで
より柔らかくすることができます
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Shot-20220628-130649.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
1灯で光を作るなら位置と距離で写り方を調整します
影の出ている左側にシルバーのリフレクター(反射板)を置くことも効果的ですが
程度の改善はほんのちょっと気持ち程度です
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Untitled11.jpg?resize=640%2C396&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Shot-20220628-135253.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www19.a8.net/0.gif?w=640&ssl=1)
なのでやっぱりLEDはもう1灯必要だと感じます
![](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2022/06/Untitled10.jpg?resize=640%2C396&ssl=1)
同じ光量であてると
立体感が損なわれていくので
バランス感覚が重要になります
ストロボとの違い
LEDでのライティングをシュミレートしてみました
ストロボは瞬間光なので肉眼で写り方をみることができません
1灯だけなら撮ってみて調整でもいいでしょうが
多灯になるとストロボメーターで光量を測る必要があります
(なれれば簡単ですけど)
LEDは見た目でライトが見れます
光の当たり方をコントロールできます
環境光や外光の影響を受けやすいので
暗めの室内でじっくり光を組み立てましょう
シュミレーションで使ったソフト
set a light 3D
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意外と操作性は簡単ですよ!モデルや商品を配置してストロボやLEDを配置して
カメラのセッティングをして撮影できます
撮影した写真をレンダリングするとJPE保存が可能です
人物撮影ならやはりストロボです
理由はLEDは眩しい(輝度が高くて光量が弱い)から
こちらに美容師さんのストロボ撮影のシュミレートをしてみました。
投稿者プロフィール
![奥本 光城](https://i0.wp.com/photosalut.com/wp-content/uploads/2023/01/cropped-kinoko-19.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
- 株式会社フォトサリュ代表
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。