• 2024年12月22日 12:08 AM

OpenSea(オープンシー)の仕様変更による作り手の脳内構造改革3選

By奥本 光城

10月 13, 2023

投稿日:2023年10月13日 最終更新日:2023年10月13日 記事制作:奥本 光城

線の多いオレンジ色のカフェの店内のポップな絵

Openseaの最新の仕様変更がNFTコミュニティに衝撃をもたらしています。ミントの際のガス代が大幅に上昇し、多くのクリエイターがこれまで通りのNFT制作を続けるのは困難に感じています。この変更はNFTの未来にどのような影響を及ぼすのでしょうか。この記事では、その背景と今後の展望について深堀りします。

現時点での変更内容(2023.10.13)

TOKEN TRACKER(トークントラッカー)名がOpenSeaから製作者名に変わりました。いわゆるオープンシーのサイトのSTUDIO(スタジオ)という機能を使って独自コントラクトを作成してそれを組み込んだNFTを制作するという流れになりました。コレクションを作る際にかかるガス代(手数料)とミント(データーをNFT化する)際にかかるガス代がそれぞれかかります。ミント時のガス代は1枚作っても、1000枚作っても変わりません。ETH(イーサリアム)で作る際、コレクションをデプロイする際に日本円換算で500円くらい、そしてミント時も500円くらいのガス代が生じました。ETHの相場と、トラフィック(使用量)によってかなり変動します。実際に24時ごろ1500以上だったガス代が翌日の7:30ごろ下がっていルのを確認してコレクションの作成をしました。ミントする度にガス代が500円くらいかかると思っておいた方がいいでしょう。ですから、10個や20個。1000個とNFTを出品したい場合には手数料が大きすぎるという事実とどう向き合うかが問題になります。

1.ETH(イーサリアム)を選ぶ

旧TwitterであるXにおいて、プロフィール写真でNFTを選ぶことができます。スマホからの設定になりますが、メタマスクを登録することで選択できるようになります。このサービスはサブスク課金が必要です。これは訴求ポイントです。唯一の訴求ポイントです。だからイーサリアムです。手数料が高くても選びましょう。

2.大量に作って会員券のように使う

手数料(ガス代)が毎回ミント時に発生します。1枚でも1000枚でも同じガス代です。ならば大量に作ってトランスファーするなり、安価に販売するなりした方がいいのです。もしも1点ずつ売りに出したいなら1000枚出品すると500✖️1000枚で合計50万円といったガス代がかかることになります。(ガス代はその都度変動します)唯一無二のNFT(ノン・ファンジブル・トークン)ですが、私が実施するのは大量制作です。将来的に実際のビジネス上での利用を考えています。

3.暗号通貨取引とは考えない

安く買って高く売るのがNFTの一つの魅力ではないでしょうか。私が感じるNFTが売買されるという現象は、制作時に作業台の代わりにメンバーに配られたNFTを中心に取引量があるように見せて、メンバー外からの参入者に売り逃げるようなイメージです。そもそもNFTは暗号通貨のチャートを見ながら売り買いをするだけの流動性の早いものを固定化して流動性を遅くするためのものです。買い手がつかないと暗号通貨に戻すことができないからです。暗号通貨にデジタルデータを載せて自分の名前をつけて保存して売って楽しむものです。生成Aiで自分の好みの画像を作れる時代です。NFTは参加券であり、応援券であり、出資券のような存在です。

NFT本来の魅力

  1. 所有権の証明:NFTは、持ち主が特定のデジタルアセットの「唯一の所有者」であることを証明する手段として利用されています。これにより、デジタル空間での独自性や希少性を保証することができます。
  2. 収益機会:安く購入して高く売ることで利益を得ることができるため、投資としての側面もあります。しかし、その価値は市場の需給や人々の評価に左右されるため、投機的な側面も持っています。
  3. アーティストやクリエイターの支援:NFTを利用することで、アーティストやクリエイターは直接ファンから収益を得ることができます。また、再販時にも一定のロイヤルティを受け取る仕組みが多くのプラットフォームで取り入れられています。
  4. 新しいエンターテインメントの形:NFTは、新しいエンターテインメントの形としても注目されています。例えば、限定版のゲームアイテムやコンサートのチケット、特別な体験を表すNFTが発行されることがあります。
  5. NFTの価値観の再定義
    ガス代の問題を受けて、NFTの真の価値とは何か、という議論が再燃しています。資産としての価値だけでなく、文化的、社会的な価値や、クリエイターとコンシューマーとの新しい関係性を形成するツールとしての価値が再評価される可能性があります。
  6. コミュニティとの連携
    高騰するガス代を背景に、クリエイターやユーザーはよりコミュニティ中心の活動を重視するようになりました。例えば、限定版のNFTをファンやサポーターに特別価格で提供するなど、コミュニティとの連携を強化する動きが見られます。

確かに、一部のNFTは高い価格で取引されており、短期間での利益を追求する人々もいます。しかし、NFTの真の価値はそれだけではなく、上記のような多岐にわたる用途や意義を持っています。市場が成熟するにつれて、NFTの真の価値やその持つ可能性についての理解が深まることでしょう。

まとめ

Xを眺めていると、まだまだ混乱中のようです。やはりそれぞれのミント価格が今の所大変です。そこで私は1000枚づつ制作して、将来的には実のビジネスシーンでの利用を考えています。またそういった現実を踏まえて新しいサービス、写真とネット宣伝様材料(バナー、Logo)などの組み合わせを考えています。昔作った質の悪いNFTを残しつつ、新しくて数の多いNFTを増やしていこうと思うのです。

最終的に、OpenSeaの仕様変更は短期的にはNFTコミュニティに一時的な混乱をもたらすかもしれませんが、長期的にはNFTのエコシステムの健全性や持続可能性を高める方向への変化を促すキッカケとなるでしょう。これは、テクノロジー業界全体が常に進化し続ける姿勢を持っていることの証でもあります。

投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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