投稿日:2024年3月14日 最終更新日:2024年3月14日 記事制作:奥本 光城
企業が自社内にスタジオブースを設置する場合、最適な照明選択は非常に重要です。製品撮影、社内イベントの記録、社員のポートレート撮影など、様々な用途に対応できる柔軟性が求められます。ここでは、LED照明とストロボ照明の両方の特性を比較し、どちらが企業内スタジオブースに最適かを考察します。
LED照明の特徴
利点:
- 連続光: 撮影中の照明状態をリアルタイムで確認できるため、特に動画撮影やライブ配信に適しています。
- 発熱が少ない: 長時間の使用でも熱による不快感や機材の過熱を防げます。
- エネルギー効率が良い: 電力消費が少なく、コスト削減にもつながります。
- 寿命が長い: 定期的な交換の必要性が低いため、メンテナンスコストが抑えられます。
欠点:
- 光量の面でストロボに劣る場合があるため、非常に明るい照明が必要なシーンでは不足を感じることがあります。
- 色温度や光の質感がストロボほど自然に見えない場合があります。
ストロボ照明の特徴
利点:
- 高い光量: 強力な光を瞬時に発することができ、高速な動きを止めて撮影することが可能です。
- 色温度の安定性: 自然光に近い質の高い光を提供し、色彩の再現性が高いです。
- 柔軟な光制御: モデファイヤー・アクセサリー(ソフトボックス、リフレクター等)を使用することで、光の質感と方向のコントロールを自由に調整できます。
欠点:
- 一定の熱を発生するため、長時間の使用は機材や被写体に影響を与える可能性があります。
- 初期設定や使用がLEDに比べて複雑で、撮影経験が少ない人には扱いが難しい場合があります。瞬間光のため、ストロボメーターを使っての光量設定が必要です。
どちらを選ぶべきか?
企業内スタジオブースでの照明選択は、主に撮影の目的と内容に依存します。動画撮影やライブ配信が主な用途であれば、リアルタイムで光の調整が可能なLED照明が適しています。一方で、製品撮影やポートレートなど、高い光量と質の良い光が求められる場合は、ストロボ照明の方が優れていると言えるでしょう。
また、予算やメンテナンスの容易さ、操作のシンプルさなども考慮する必要があります。初期投資としてはストロボが高価になることが多いですが、光の質と制御の自由度を考えると、その価値は十分にあると言えます。
最終的な選択は、企業が撮影で最も重視する要素によって決まります。必要に応じて、両方の照明を併用することも一つの解決策です。撮影の目的に合わせて、最適な照明環境を構築しましょう。
LEDとストロボの撮影の違いを感じる
とても簡単に説明します。
LEDは光は弱いので部屋の環境光と一緒に使っての動画撮影に適しています。また、スマホの様なSNS投稿に適したラフな写真撮影が可能です。
ストロボは光が強く、発色が綺麗なので色調のコントロールが正確にできます。また、被写体の魅力を引き出す技術を使うことができるモデファイヤーが色々と使用できます。カメラメーカーや専用メーカーガー作っているクリップオンタイプのストロボでは、壁や天井へのバウンスで作る光も効果的です。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。