• 2024年4月29日 9:29 PM

家族を綺麗に撮る方法:道具じゃないよ知識だよ!

投稿日:2023年3月14日 最終更新日:2023年4月28日 記事制作:奥本 光城

 

カメラやレンズがいいと綺麗に撮れるとは限りません。高いカメラは撮像素子が大きくて、ボケ味に影響します。

高いレンズは解像度が高くて細かな表現を前方からの光にも負けずに表現できます。

どんなカメラやレンズ、スマホでさえも綺麗に撮れるコツをお知らせします。

構図の重要性・バランス感覚は1:2

明るい部分と暗い部分、色のバランス、水平線や地平線など様々な場面でのバランス配分です。

そして同時にカメラの傾き具合をコントロールしましょう。被写体に対して水平が基本です。

立っている子供の胸の辺りで水平に撮るためには、カメラ位置を子供の胸の高さまで下げる必要があります。

寝転がっているなら、子供の体と水平になるようにカメラを傾けます。

ファインダーに写っている被写体や背景に注意を払いながら大きなまとまりと捉えて画面内に配置しましょう。

一味違った写真になりますよ。

自然な表情を引き出す

カメラのレンズを向けられるとみんな緊張します。

なるべく、レンズの中に夢や希望や、美味しいものや好きなものがあると想像させながら撮りたいものです。

子供撮影を対象としている写真館では、人形が竿に吊るされながら子供の周りを飛び回って、その後レンズに誘導されるシーンがありました。

音の出るおもちゃも効果的です。

背景の処理

スマホならなる背景をぼかせるポートレートモードで撮影します。

背景がぼかせないなら、望遠にしてカメラ位置はちょっと遠くに調整します。

それによって背景がボケやすくなります。

背景を少しシンプルにすると、被写体に注目が集まります。

目線の誘導です。

特に、白(ハイライト)に人間の目は注目してしまうので注意しましょう。

被写体の目線、胸の位置までカメラ位置を下げて撮ると子供の見える世界が背景になります。

大人の目線でカメラを傾けて撮るなら、地面に特徴があるシーンが効果的です。

芝生だったり、おもちゃで散らかった床だったり。

撮影練習に最適なソフトウエア・set a light 3D

撮影に練習は必要です。

撮影のタイミングは急にやってきます。

写真の撮り方は本やネットで調べられます。

実際には写真を撮ってみないと理解できません。

知っているつもりでも自分が撮る立場としてそのシーンで思い出せるかが重要なのです。

そこでおすすめなソフトウエアが「set a light 3D」です。

set.a.light 3D - for Photographers

最近日本語対応しました。英語での表記より使いやすく感じます。

set a light 3Dで解説「初期設定」

set a light 3Dを立ち上げるて部屋の大きさを選ぶと次のような画面になります。

モデルと子供に変更します。

そして構図の解説をするために、セットを作り込みました。

部屋を広くできるのは、Studioです。価格は高い方ですが、使える機能に制限がありません。BasicとStudioの違いや価格はこちらでご紹介しています。

今の所、太陽光という設定はありません。そこで、太陽に見立てて、ベアーバルブのストロボを1灯設置しました。

ベアーバルブで被写体に一本の直管になるように方向を調整すると夏の太陽のような、硬い光を作ることができます。

業務用ストロボは馬蹄型になっていることが多いので、上に向けて直管になるようにして被写体に向けます。

さぁ、下準備ができました。撮影練習をしていきましょう。

ちなみに壁とか、車とか植物とかはプリセットでソフトに含まれています。

ソフトウエアの更新時にどんどん増えてます。

set a light 3Dで解説「構図の重要性」

カメラの位置と角度で変化するのは、背景と被写体の形です。

上の2枚の写真はカメラの位置を子供目線(胸の位置)まで下げて、その分カメラの角度も変わった写真の比較です。

背景のドアも形が変わりました。

形を忠実に表現するなら、平行です。(被写体とレンズ<撮像素子>)

高さを表現したいなら傾きをコントロールすると遠近法的にコントロールできます。

ちなみのこのソフト、撮影した条件を記録することができます。(カメラのセッティング高が記録されていないのは残念です!)

set a light 3Dで解説「背景の処理」

写真は絞りとシャッタースピードで、暗箱の中に光を呼び込んで撮像素子で記録します。

たくさん光が入り込むと白くなり、少ないと黒くなります。

絞りは細めと見開いた目の様です。細めると手前から奥までピントが会いますが、見開いて近くを見ると背景がボケます。

その効果は望遠の方が強く出ます。同じ絞りでも広角(焦点距離では17mm-35mmくらいのレンズ)なら効果は少しです。

せめて標準(焦点距離50mm)以上のレンズなら効果的です。そして絞り値も、F4.5よりもF2.8、F1.4の方がボケます。

絞りを開けた分、シャッタースピードを早くする必要があるので、明るい場所での利用なら高いカメラが必要になります。

高いカメラなら早いシャッタスピードも対応できます。もしシャッタースピードで対応できなければNDフィルターでの調整も可能です。

持っているレンズの口径に合わせて購入する必要があります。

約100mmの焦点距離で、絞りをF2.0での撮影です。このシュミレーターは太陽の設定はないのでストロボを使って再現しています。なので、シャッタースピードによる調整はできないので、NDフィルターで調整しています。実際の撮影ではISO感度を100とか低く設定して、シャッタースピードは早めになります。1/4000とか1/8000くらいまででしょうか。

このソフトはいろいろなシチュエーションを作って撮影を疑似体験できます。そしてそれを記録しておけるので写真の学習に役立ちます。

日中外で、十分に光があるシーンでも、ストロボは効果があります。

影を和らげることができます。

観光写真を屋外で撮っている場合、影の部分だけストロボで補う撮影のためにストロボを使う理由です。

ただし、シャッタースピードがカメラにはよりますが1/125や1/60以上ではシャッター幕による蹴られが生じる場合があります。

ハイスピードシンクロ対応のストロボを使用する必要があります。

15日間お試しソフトのダウンロードで機能をチェックできます。モデルもポーズも服装も変更可能です。

set.a.light 3Dの公式ホームページはこちらです!
For Photographers

特別な割引コードもご利用いただけます。

最新の利用用途として、set a light 3Dで作った画像とAi作画との連携が挙げられます。別のサイトで詳しく例を挙げて紹介しています。

上記リンクよりご覧ください。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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