投稿日:2023年3月6日 最終更新日:2023年3月6日 記事制作:奥本 光城
写真を撮ることは創造の連続です。光を操ることは影を操ること。写真をとっている人や、本から学ぶには大変。でも、set a light 3Dを使うと毎日遊んでいるかのようにライティングしてそれを記録できます。どんな、光でどんな写真を描くのかストロボライティングがきっと楽しく、そして資産になる経験はいかがですか!
写真が上達するためにすること
情報収集
本や人から情報を収集します。人の話だとかなり思い入れや偏りがあるので本やネットの情報がメインです。私は、ストロボメーカーの営業で様々なスタジオさんや、各種勉強会や展示会場で機材提供の現場に立ち会いました。ライティングに興味があったので、それをホームページ上で再現していますが、それは全てset a light 3Dのおかげです。写真館さんのライティングにつきましての記事も作りました。
実践
情報を自分の機材に落とし込んで実践することになります。旅先で毎回情報を確認できないので、覚えている中からやってみます。そして撮れた写真を自己分析するか、仲間にみてもらって判断します。コンテストに出してみたりもすることになります。この実践をパソコンの中でシュミレーションできるのが「set a light 3D」なのです。15日間無料で使えるお試しダウンロードが簡単です!
記録
set a light 3D内で撮影した画像の保存はもちろん、その時に利用した機材やモデル、撮影小物の位置関係などもPDFかJpegで保存できます。撮影シュミレーターのファイル保存は、その時と同じスタジオをもう一度再現してくれます。そして、さらに変更していけます。過去の撮影シーンを再考することができるのです。
機材購入かレンタルはそのあとで考える
一昔前に撮影を学ぶ順番を考えてみます。
1.写真に興味を持つ
2.知っている人に聞く
3.学校の写真部に入るか写真学校に進学を考える
4.機材を買う
5.機材が使える範囲でライティングを考えながら買い足す
だいたいそんな感じでしょうか。写真事務所やデザイン事務所で先輩のカメラアシスタントをしながら技術を習得します。
時代はかわりました。フィルムからデジタルへ、そして3D空間へ。
フィルムカメラはなくなり、一眼レフからミラーレスになりました。
そして、画像処理ソフトも進化しています。絵作り全体が重要で、写真はキャプチャー行為になりました。
それでも写真家に光が残されているのは、対象が人間だからです。
今、写真を学ぶなら次の順番をお勧めします。
1.set a light 3Dを手にいれる(Windows or Mac)
2.撮影術を学びながら機材の特徴を確認していく
3.どんな撮影をするのかで機材選定をする
4.必要な機材をレンタルするか、購入する
5.実際に撮影する
6.データーを画像処理する(編集する)
set a light 3Dで撮影練習
少し暖かくなってきたこの時期だから、明るめのバックでの撮影をイメージしました。
背景を設定し、モデルの選択をします。衣装や髪型を好みに合わせて変更します。
ポーズは各関節を動かす前に、プリセットや過去に参考にしたモデルのポーズプリセットなどを使います。
その後、ライティングをします。
今回私は、右からの反逆光のハイライトでラインを綺麗に見せることをメインとした組み立てにしました。
それを補う形で他のライトを構成しました。
ライトの種類とアクセサリーで、光の質と方向、照射範囲と量を調整します。
ライトの配置図は次のPDFファイルで保存してあります。実際に再現するなら出力するか、そのままデーターを送れます。
下記データーはJpegです。
背景にも光があたっているところとそうでないところを作って、奥行き感を表現したいと考えました。
あえて前面の光を落とし目にして、右からのハイライトで強調したかったラインです。
もしも、クライアントの意向で表情に目がいく写真をとってほしいとなったらまたサイドライティングです。
ベースは変えませんが、顔にあたる光を作ります。
胸元を照らしていた光を顔に向けて光量をあげました。それだけで写真は全く違った印象になります。
こういった流れも一つの経験になります。
背景の色が変わってしまいますが、元の暗い写真のままカメラの絞り値を2段分明るくする方法もあります。
F8で最初の撮影をしていたので、F4にして撮影してみました。
これはこれでありですが、すこし明るすぎます。
実際の撮影では、色情報が残っているすこし濃いめのRawデーターを調整して写真を作りこみます。
なので、もう一度上の写真のセットで各灯の光量と向きを調整し直しました。
中間濃度部分だけ明るくしたりできるので、あとは画像修正で完成させます。
撮影シュミレーターの魅力
3Dを扱える無料のソフトはありますが、ストロボ機材の違いや、ディフューザー、グリッドや傘やバンクなどの効果を演算処理してくれるものは他にないといってもいいでしょう。男女10体のモデルと髪型や服装を最初から入っているもの(プリセット)から選んだり、スライダーで調整して変更する表情やポーズなどスムーズに撮影できる環境を提供してくれます。基本的にさくさく動くSETUPのところで、スタジオでの撮影体験をします。撮影した画像は、VIEWのタブを選んでレンダリングします。レンダリングは解像度の設定などの違いで、時間がかかったりすぐできたりします。この時画像をより細かく計算して結果を表示してくれます。EXPORTでは選んだ撮影環境の記録としてJpegやPDF形式のデーターを作成できます。表示の細かい調整などを行います。COMMUNITYでは色々な作家さん、利用者が作って共有してくれる作品を見ることができます。見ることに加えてそのデーターをダウンロードすることが出来るので、とても勉強になります。このソフト上でしか使えないテクニックもありますが、参考として色々な試みが可能なことを教えてくれます。最初の一歩は15日間の無料ダウンロード体験から始まります。これだけのソフトは金額もします。日本円換算なら、ざっくりBasicで13,000円、Studioで26,000円くらいはします。BasicとStudioの違いやその時の価格などはこちらのサイトでご確認ください。誰もがもっていないのはその品質の高さと、更新の品質にも関係しています。私がこのソフトを使い始めてからもどんどん、新しい機能や小物、やれることも増えてきました。更新がいつまで続くのかわかりませんが、その時はアップグレードしても十分価値のあるソフトウエアです。公式ホームページはこちらです。今のところ英語バージョンです。ダウンロードはとても簡単です。パソコンのスペックとの関係も事前に確認してからご購入いただけます。私は今後も様々な方法で、ライティングに関する情報を発信していきます。ご覧いただきありがとうございます。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。