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宗教との関わり方を振り返ることと日本人であるということ

投稿日:2023年10月13日 最終更新日:2023年10月13日 記事制作:奥本 光城

日本には様々な宗教や伝統が根付いています。そして私たち日本人は、しばしばその影響を受けながら生きています。私自身も、この50年以上の生涯の中で、宗教や伝統との関わり方を様々な形で経験してきました。日本では仏教が最も影響力が強く、お寺にお参りする習慣やお墓参りなどの民間信仰が根強く残っています。多くの日本人は自身を仏教徒と位置付ける一方で、日常生活の中で特定の教義に基づいて生活するという形態ではない、と自覚しています。この記事では、宗教との関わり方と、それが日本人であることとどのように関係しているのかを考えていきます。

1. 習慣としての宗教

私たちは、日常の中で宗教的な要素としばしば接触しています。それは、年始の初詣や、お盆のお墓参り、結婚式や葬儀といった大切な節目での行事だけでなく、日常の中のささいな習慣や行動にも宗教的な要素が盛り込まれています。

例えば、食事を始める前の「いただきます」や、食後の「ごちそうさま」という言葉は、食事を与えてくれる大地や、命を捧げる生き物たちへの感謝の意味が込められています。これは、神道や仏教の影響を受けた日本の文化が、私たちの習慣として身についていることの一例です。 しかしながら、それらを特に意識することもなく成長してきたというのも事実です。

また、家を新築する際の上棟式や、新しい車を購入した際のお祓いなど、普段の生活の中で無意識に行っている行事も、宗教的な背景を持っています。 何の疑いもなく、当たり前のこととして受け入れてきました。 

2. 自分自身の気持ちの持ち方と宗教

宗教とは、ただの習慣や行事だけではありません。宗教は、人々の心の中に深く根付いており、私たちの価値観や人生観を形成する大きな要因となっています。

私も、過去の出来事や困難な時期に、宗教に救いを求めたことがあります。 例えば、受験勉強です。その時、私は仏教の教えに触れ、人生の中での苦しみや悩みを受け入れる力を得ることができました。そして、その経験が私の人生観を少なからず変えるきっかけとなっています。

日本の伝統的な宗教である神道や仏教は、自然との調和や、生と死を受け入れることの大切さを教えています。これらの教えは、私たち日本人の「和を以て貴しとする」精神や、「流れに身を任せる」姿勢に繋がっていると感じています。

3. 日本人であるということ

日本人であるということは、宗教や伝統との関わり方を持つことでもあります。日本の文化や習慣は、長い歴史の中で形成されてきたものであり、その中心には宗教が存在しています。 春夏秋冬がはっきりしていて、稲作文化であると言う点からも、一期一会間的な感覚が養われてきました。

日本人の多くは、特定の宗教に熱心に信仰する人は少ない一方で、宗教に対する基本的な理解や関心は持っている、といった宗教観が一般的だと思われます。

日本では仏教が最も影響力が強く、お寺にお参りする習慣やお墓参りなどの民間信仰が根強く残っています。多くの日本人は自身を仏教徒と位置付ける一方で、日常生活の中で特定の教義に基づいて生活するという形態ではない、と自覚している人が多いでしょう。

加えて神道も日本固有の宗教の1つとして、人々の生活の中で場面的にその影響は感じられるでしょう。新年の参りや祭りの時に神社を訪れる習慣などがその表れと言えます。

ただ、これらの宗教もむしろ文化的な側面が強く、教義そのものに対する深い理解の度合いは必ずしも高くない、と考えられます。むしろこのような宗教的な習慣が、日本の文化の一部として日本人に定着している、という側面の方が強いと思われます。

私たちは、自分自身がどの宗教を信仰しているかということよりも、日常の中での宗教的な要素や価値観を大切にして生きています。そして、それが日本人としてのアイデンティティを形成する一因となっているのです。

4.宗教に積極的関与はしないでマインドフルネスに憧れる

神社やお寺への参拝を除くと、ほとんど無宗教であるかのような民族です。年代によっての差がありますが、季節の行事として神社に参拝し、またお寺で先祖のことを考えたりもします。お寺に祀られているのは過去に存在した武将や高貴なお坊さんが崇拝の対象です。一方神様を祀る神社も訪問して頼み事をします。

しかしながら特定の宗教法人などとの関わりには注意を払います。あまり接触する環境を好みません。幼稚園が宗教法人という経験はあります。

宗教に対する関心自体は低くないものの、あくまでも個人的な信条の域を出ない傾向にあるため、他の宗教を尊重し合うタイプの宗教観が代表的だと思われます。宗教は個人の信仰の自由に任せられるべきで、国家的な規律や道義とは別個の存在だと捉える人が多いのではないか、と考えられます。

近年ではスピリチュアルな視点から自然やアートを通じて自身の内面を探る人も増えつつあり、キリスト教的な概念以外の宗教体験にも開放的になりつつある傾向にあると言えます。

まとめ

宗教は、私たちの日常の習慣や価値観に深く関係しています。そして、それは日本人であることと密接に結びついています。私たちは、この宗教的な背景を持つ文化や習慣を大切にしながら、自分自身のアイデンティティを形成しているのです。日本人であるということは、文化に馴染んだ春夏秋冬の行事や生まれてから他界するまでの冠婚葬祭をこよなく愛し、毎年の新たな命を愛で、いただき、でも無であることの認識に尽きるのではないでしょうか。桜的な文化であると断言できると思いませんか?

人生のゴールとは何か考えることからはじめましょう!

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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