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天井高が3.5Mあればトップライトとストリップバンク2灯で作るスタジオライティング

投稿日:2024年3月15日 最終更新日:2024年3月15日 記事制作:奥本 光城

はじめに

立位での人物撮影では、背景として使用するバック紙の高さが約3メートル必要になることが多くあります。しかし、多くの自宅や小規模スタジオでは、この要件を満たすのが難しいかもしれません。幸いなことに、3.5メートルの天井高があれば、トップライトとストリップバンク2灯を駆使して、プロレベルのライティングを実現することが可能です。このブログでは、そんなスタジオライティングのセットアップ方法とその効果について、深く掘り下げていきます。

天井高3.5Mの重要性

立位での人物撮影では、バック紙をフルに使用し、被写体全体を自然に映し出すためには、約3メートルの高さが求められます。この要件を満たすためには、バック紙の上端を天井に近い位置に配置する必要があり、それには少なくとも3.5メートルの天井高が理想的です。この余裕があることで、ライティング機材を適切に配置し、被写体をより美しく、よりプロフェッショナルに撮影することが可能になります。

トップライトの役割と効果

トップライトは、被写体の真上から硬い光を提供し、自然光のような効果を生み出します。また、背景からの分離をその目的とします。3.5メートルの天井付近からグリッドやバーンドアを使用することで、光を狭い範囲に集中させ頭部と肩筋にだけハイライトを作ることで、立体感と深み、そして背景からの分離感を持たせることができます。これは、人物の撮影において特に重要で、被写体の顔や衣服の質感を全体的に自然かつ魅力的に撮影することができます。

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ストリップバンクの配置とその魅力

ストリップバンクは、細長いソフトボックスであり、繊細な方向性のある光を提供します。被写体のサイドに2灯配置することで、エッジに細かなハイライトを加え、立体感を強調します。この配置は、人物の撮影において特に有効で、被写体の形状や質感を際立たせることができます。被写体に近づけることで柔らかさの担保とハイライトを入れる目的を複数持たせることができます。長細いがゆえに、被写体にとってはフロントであり、メインライトである様に使うことができるのです。

実践ガイド

  1. トップライトの設置: トップライトを天井から直接下向きに設置し、被写体の真上後方から光を当てます。天井の高さを活かして光を拡散させ、自然な影を作り出しましょう。
  2. ストリップバンクの配置: 被写体の両サイドにストリップバンクを配置します。自由に動かしてライティングします。これにより、被写体のエッジに美しいハイライトを生み出したり、立体感を強調したりさまざまな効果を演出できます。
  3. 微調整とテスト撮影: 光の強度や配置を細かく調整しながら、撮影を繰り返し、理想的なライティングを見つけ出しましょう。若干の露出調整は撮影データーをレタッチすることで解決できます。

終わりに

3.5メートルの天井高を活かすことで、立位での人物撮影に最適なスタジオライティングを実現できます。トップライトとストリップバンク2灯の組み合わせは、人物撮影のみならず、商品やアート作品の撮影にも応用可能です。このテクニックをマスターして、あなたの撮影技術を次のレベルへと引き上げましょう。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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