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品質の高い証明写真のライティングと撮影方法

By奥本 光城

11月 8, 2022 #証明写真

投稿日:2022年11月8日 最終更新日:2022年11月9日 記事制作:奥本 光城

品質の高い証明写真を定義します。それは、トップライトが効いていて、肩筋からほのかにリムライト(エッジを照らす光)的要素。様々な写真館がそれぞれの思惑と、予算の管理をしながら作っている証明写真です。昔自分が勤めていたカメラ店での照明ストロボから、いろいろな写真館さんの実際をみてきた元国産ストロボメーカー営業が求める最高の照明写真のライティングとその撮影テクニック、写真の選び方について考えてみます。

撮影スタジオ

 写真スタジオにはストロボ機材と、カメラ、そしてカメラマンがいます。メイクさんがいるところもあります。ストロボのセッティングで写真は全くの別物に仕上がります。写真を撮る時には、百貨店の写真室から町の写真館、有名写真チェーン店、量販店、カメラ店、着物屋さん、就活写真専門店など、様々な会社さんが照明写真を撮っています。

簡単な最低限の照明用ストロボセット

 バックスクリーンと椅子と反射板。フロントライトとバック影消しライトの2灯での撮影です。出来上がりの写真の特徴はキャッチライトはOKですが髪が黒くて肩筋の光もありません。

 シュミレーターでは、襟元を直せません。胸元のジャケットの開きも直します。両サイドの耳が均等に見えていて、あごと頭の先を結んだ線が曲がっていないように気をつけます。両サイドの方の上がり下がりに気をつけながら、頭のひねりをとっていきます。目を大きく開いてレンズを覗き込んでもらいます。口角を上げてもらったり、戻してもらったりしながらその間の写真を撮っていきます。襟元の左右のバランスも確認します。女性は腕は横にすらっとおろしてもらいます。

画像選び

 本人に確認してもらいながら、比べていい方を残していきます。生き生きと何かを話し始めそうな雰囲気を大切にします。本人が気にいる写真と、カメラマンが気に入る写真が違うことを理由を上げながら納得してもらいます。

画像処理

 髪の毛の処理などを考えると、切り抜きが必要です。どうしても茶色くなっている髪の毛の色を黒くします。シミやそばかすもやりすぎない程度に薄く処理します。全体の濃度やアンダー部分の明るさ調整など一般的な画像処理もします。

証明写真とは

ここでは触れませんでしたが、メイクも重要な要素です。基本的なイメージとして、髪の毛が垂れないように横に分けて耳にかけて、本当におかしな写真を一生懸命表情に注意して撮る感じの就活用写真もあれば、明るいイメージの笑顔の証明写真もあります。誠実さや職務遂行能力を写真で表現するのです。最高のスタジオに出会えることができるように情報収集が必要です。私は笑うのが苦手です。それでも、証明写真を撮る時には、頭の先が糸で引っ張られているように背筋を伸ばして、いつもより大きく目を開けて、口角を上げ気味から少し戻して写真を撮られるように努力しています。時間があれば、スカイライトがある写真館を選びたいです。ただし、髪の毛の量や色合いで方向や強さを調整してくれるところがいいです。場所が場所だけに強さや方向を調整しずらいライトです。

今も、未来も、美しく豊かな髪へ

グリッド(リフレクターにはめて照射角度を調整するアクセサリー)をつけて照射範囲を狭めて、肩にだけなるべく光をあてて撮ります。グリッドがないと、頭のてっぺんも明るくなります。トップライトを使うと言うことは、カメラマンさんが調節することが多くなることです。テクニックが必要になるのです。

投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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