投稿日：2023年5月1日 最終更新日：2023年8月25日 記事制作：奥本 光城
記事の内容【目次】
２灯で撮ると決めたライティング
たくさんライトが使えるなら（スペースと予算面で）いいのですが、美容室での証明写真はコンパクトに撮りたい写真。そこで２灯でのライティングを考えてみます。
写真の見栄えの決め手はスカイライトです。黒髪の多い日本で、黒髪と肩筋にハイライトが入る写真には魅力があります。そこで、２灯ストロボが必要なのです。ハイライトを髪に入れることの重要性をご説明します。「set a light 3D」シュミレーターによる写真です。ハイライトのあり、なしの違いは次の通りです。
黒髪と肩筋にハイライトあり（トップライトあり）
髪の上に白いハイライトと、肩にハイライトが入ることで立体感が増しています。白バックでも黒バックでも、背景との分離をすることが必要です。別の言葉で表現すると、ベタッとしない立体的な写真での表現に価値があります。証明写真では顔全体がよくわかることが最重要です。あごの下の影はレフ板などでしっかり補います。
髪をどれだけ丁寧にセットしても、落ちてくる髪や飛び出す短い毛。それらを上手にまとめることでワンランク上の証明写真になります。日常生活では気にならなくても、証明写真撮影の時は必需品です。
黒髪と肩筋にハイライトなし（トップライトなし）
ハイライトが髪に入っていないだけで、こんなに違いが出てしまうのです。
白髪や薄毛に対応した撮影テクニック
白髪や地肌が見えやすい髪の状況ですと、弱めるか消すかの選択が必要です。撮影される側にとっても、写真の出来上がり具合が気になります。どれくらいのハイライトの強さが好みなのか、そういった対応をしてくれる写真館さんなのか聞いてからの撮影も考えます。出来上がりのチェック時に自分でOKを出す際にも知っておいたほうがいいでしょう。
細かい調整が無理なら消してしまうこともできます。しかし、調整してハイライトがあるほうがいい写真に見えるのがお分かり頂けます。証明写真ならトップライトもそんなに高い場所にあるわけではないので、お客様に合わせて出力調整することをお勧めします。
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購入するストロボメーカーの決定
業務用のストロボは、安定している必要があります。毎回コンデンサーに電気を溜めて、シャッターを押した時放出されます。その高圧の電流がキセノン菅の中に流れる際に光を発します。出力の誤差があると、写真をパソコンの画面で一覧表示させた時に明るい写真と暗い写真に気が付きます。だからある程度名前が知れている、大手量販店が扱っているブランドのストロボを使うといいです。ストロボの光量の変化で色温度が変化しないのは、コンデンサー調光（容量調光）のストロボだけです。そしてそのストロボは高いストロボです。切り替えで大小さまざまなコンデンサーの量で出力を調整するので、その分、部品代を考えても高額になるのは理解できます。安いストロボは、シリーズカット調光です。光量が必要量になった時急激に発光を止めるので、色の成分が偏ります。発光からズバッと白い綺麗な光が均一に出力されているわけではなく、発光し始めから徐々に変化しながら発光されていくことを理解しておきましょう。でも知識として理解しても、購入する時はやっぱり価格とブランドです。好きなデザインのストロボを見つけて、ちょっと量販店で売っているか確認したり価格を比較したり、口コミを比べて機材決定しましょう。その時に買える機材で、工夫しながら撮影していくことが面白いのです。色温度を調整するなら、フィルターも使えます。
２✖️４mで撮ると決める
証明写真をどこで撮るのかは、写真スタジオさんにとって重要なことです。やはり本業のスタジオの稼働を邪魔しない様に、そしてやはり証明写真は別物として価格設定したいという思いで、別に小さなスタジオを作っているところもありました。メインスタジオで証明写真を撮ることで、スタジオ写真の宣伝をするスタジオさんもあります。広いスタジオでも、証明写真なら少し狭い光の回る環境を作ることが、綺麗な写真への挑戦です。
どんなに広い部屋があっても、綺麗な２灯で作る証明写真用のスタジオセッティングは狭くなります。
綺麗に撮るために気をつけるべきこと
写真を撮ったら、毛の飛び出しや肌のあれなど、修正することになります。撮影時には撮りきれない肌のテカリもあるでしょう。人物部分を切り取ってご希望の背景色で合成します。そして、プリント用のサイズとネットエントリー用のデーターをそれぞれ作ってお渡します。しかももしも自分自身で証明写真を展開するなら、フジフィルムの昇華型のプリンターを導入するでしょう。参考までのこんな機会です。ASK-500 撮影時にはカメラの位置、そしてお客様の姿勢から頭の向き、表情の誘導などをして１５カットくらい撮影します。そしてご本人と一緒に画像を確認して、一緒に選びます。この方法ですると
美容師さんがお客様を撮影することにそのまま応用できます。狭い空間なら、お客様の撮影への抵抗感も少なくなりますし、光も綺麗です！
さあ
今日もお疲れ様でした！
体と心はいつでも鍛えておきましょう。
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投稿者プロフィール
- 株式会社フォトサリュ代表
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
