投稿日:2022年11月4日 最終更新日:2023年8月25日 記事制作:奥本 光城
感染症の国際的な流行後の社会では、従来の行動様式が変容しました。ネットで検索することが最重要になりました。お店によっては来店予約が必要だったり、業態が変更されていてテイクアウト専門店になっていることもあるでしょう。知っているお店を検索するだけでなく、知らないお店の新しい商品をネットで探す習慣も浸透しています。そこで、お店の立場として、どんなことに気を付けて実行していくか考えてみます。読み終わると、何から始めるか具体的にわかる様になります。
実店舗を宣伝広告する
コロナ前なら、実店舗の広告は看板、折り込みちらし、SNSといったところでしょうか。それでも効率が悪いので、どうしても手数料の高い有料広告に頼ったりしていました。自分で自分のホームページを作ることが昔は大変でした。今は簡単です。レンタルサーバーを月額1000円くらいで借りて作成します。ドメインの無料サービスが付いているものもあるので、手軽に始められます。「エックスサーバーとロリポップ!どっちにする?レンタルサーバーの使用感」おすすめのサーバーはエックスサーバーかロリポップです。全てのサーバーを試すことはできませんが、自分自身が迷って調べて、選択したサーバーです。6つのブログを2つのレンタルサーバーで運用しています。
看板
そこにあることを示す、知ってもらうためにあるのが看板です。店名とサービス概要を短いキャッチコピーで表現します。通行人や車からの視認性を重視します。パッとみて理解して記憶に留めてもらうことが必要になります。それでも顧客とのニーズの接点がない場合、お客様としての来店は望めないでしょう。ネットで検索して調べてみたくなるような変わった名前のパン屋さんがあります。あえて、店名を出さないお店があります。場所や店舗の形、変わった名前で検索上位に上がるための記事制作と、メインとなるお店の紹介ページ、サービスや商品の紹介、スタッフやお客様の声、来店予約やスペシャルサービスなどお客様にアプローチしなくてはならないことばかりです。
ネット
看板での興味の矛先を、購買に繋げることのできるファーストコンタクトです。そこには店内の綺麗な写真、いきいきとしたスタッフや商品が並んでいる必要があります。会社のイメージを雰囲気でお客様に伝える必要があります。そのために重要なのは顧客ニーズを知ってそれに答えること。検索ワードを分析して顧客のニーズを満たすことと、自社サービスや商品の接点を明確化して提示します。自社のサービス名や商品名、社名を誇示するだけのホームページは見つけてもらえません。お店をしているということはその道のプロフェッショナル。プロの観点で情報提供する中の一つの選択肢としての、自社商品のアピール、宣伝が効果的です。社長の仕事です。
見てもらえる広告要素
例えば、六本木周辺で贈答用のケーキを探しているとしましょう。グーグルを開いて、私なら「六本木」「ケーキ」「有名」と検索します。味については客観的な情報がないので、とにかくたくさんの人が評価しているだろうサイトの順位と、投稿者数から期待度や流行度を推測して写真で最終判断します。綺麗な写真とそうでない写真が混在しています。お客様の投稿している写真は仕方ありませんが、お店が出す写真はスマホ写真ではなくストロボで色再現はきちんとする必要があります。一個人のおすすめサイトでは、その判定基準が明確に示されていない以上、信頼性に欠けてしまいます。人は信じません。もしもその記事の作者が有名なパティシエやケーキスクールの先生なら信頼します。お店の人は専門家ですので、周りのケーキ屋さんの記事も含めてリポートすると検索数は増えるでしょう。その道の専門家がたまたまお店をやっていて詳しいので、色々と紹介できるというスタンスが最強です。
タイトル選定とアクセス解析して見出し語確定
タイトルの中に検索ワードが含まれていることは、検索者の意図を満たす条件として重要です。その上で、見出し語にその内容を補足する言葉が散りばめられていることで、検索結果上位に表示されるようになります。どんな顧客がどんなキーワードで検索してくれるかいつも考える必要があります。自分が打ち出したいワードでは検索していない場合があるので、その差をツールを使って埋めていく必要があります。世の中には「ケーキ」と検索する人もいれば「西洋菓子」で検索する人もいるのです。検索ワードを考えることと、そのワードを登録しておいて、どの記事がランクインしているのか確認するツールが必要です。ここは時短のためにも導入しましょう。
ラッコキーワードは使う単語を決めるためのツールです。キーワードを入力すると上位検索表示サイトの共起語(意図したキーワードと一緒に使われる複数のキーワード)を調べることもできます。傾向が分かれば自分のサイトで採用したい内容にそって対策できます。
タイトルを決めて見出し語(h2の大きさのタイトルを中心にh3、h4とわかりやすい段落構造)を決めて、文章の構造を決定します。それからそれらに使ったキーワードをGRCに入力しておくことをお勧めします。GRCとは検索順位チェックツールのことです。
GRCではキーワードを入力しておきます。1番安い有料タイプのプランで500語登録できます。先ほどのケーキの例ですと、「ケーキ 六本木 おいしい」と「洋菓子 六本木 人気」とか色々なバリエーションで登録しておきます。記事を作った後は、グーグルサーチコンソールで考えもしなかった検索ワード(クリエ)に気がついてその方向に記事の内容をよせていくこともあります。同じサイト内で競合する記事ができないように、同じ検索キーワードで記事を複数作るのはおすすめできません。やはり夏のスイーツ特集なら一つのページで完結させてその内容を最新の情報にいつも書き換える(リライト)するべきです。そうして、GRCを使い始めて、記事がランクインするとその変動を追いかけます。そして記事が時期によって同じ検索ワードにも関わらず、変わっている場合はカニバリゼーションという競合状態になっているので意図していないサイトのタイトルを変更します。検索順位チェックツールGRC公式サイトはこちらから
文章
記事の構成は色々なところで色々な方法を目にします。いつもお客様の視点で考える様にして、後は試してみることになります。基本的に対象者を明確に定義して、その方がこの記事を読んでどんな体験をするのか簡単に説明してから詳しくすすめていく流れです。やり方も時代でどんどん変化します。ちょっと前にいいとされていたLPと呼ばれる縦に長い記事も、もはや今風ではありません。シンプルにみやすい、写真と動画とちょっと文章みたいなページをトップページにして、もっと詳しく知りたい人にはその下層ページで詳しく説明するような感じです。
写真
スマホが性能アップしています。綺麗に写真が撮れます。しかし、ここは一眼レフとストロボを使ってお店のコンセプトにあわせたクオリティーで均一化された写真を使いましょう。一本の映画の様に、同じトーンでホームページに統一感を持たせます。そのために写真の色合いや明るさはきちんと編集します。そして、サイズ感や配置のバランスなどに注意しましょう。写真には向きがあります。撮り方も統一して毎回同じ様に撮ることが必要です。SNSでは光源もまちまちで色や色彩もマチマチ。そんな写真ではお客様には見てもらえません。物質には十分な光をあてて、そこからの反射した光を記録するのが写真です。LEDライトでは一見白くて十分な光の様に見えて色の成分のバラツキがあります。太陽光がいいのでしょうが、ストロボ光もそれに近い色成分の分布です。LEDなら演色性RA-95のものを選ぶといいのでしょうが、それでもストロボにはかないません。物撮りのための照明セットのシンプルな構成では有名サイトで使うようなプロ用機材の紹介をしています。
動画
一方、動画の場合にはLEDライトが欠かせません。ストロボは瞬間光ですが、LEDは定常光です。写真と同じ様に被写体にあてて動画を撮ります。被写体が動かないものなら、背景や光を動かしてイメージを撮影します。作っているパティシエの手のアップだったり、ショーケースに並べられる瞬間の動きなどガラスなどの反射物に気を付けながら撮影します。撮影したら編集ソフトで効果音やトランジション(画面切り替えの効果)、音楽を付けて書き出します。YouTubeにアップロードしてホームページにはめ込みます。動画が検索結果に表示されやすいという肌感はまだあります。
SNS
Facebookも、ツイッターもPCから発信します。時間や発信内容も短期的でいいので、宣伝計画を決めてから実行した方がいいでしょう。何度も同じ様な、宣伝広告を発信されるアカウントは、目障りに感じてフォローをやめてしまうことがあります。お店のマスコットキャラクターが、日々の業務を面白おかしく、小学生くらいのわかりやすい視点で情報発信しましょう。ケーキ屋さんなら、ママに買ってきてもらいたいケーキ特集。弟と食べたいケーキ特集とか、考えて、細分化して小出しにする感じの毎日のこまめなつぶやきや情報発信です。スマホでこれをやり始めると、入力のペースと内容、写真など準備が曖昧で、その都度統一感のない写真をただアップしてしまうことになります。
顧客のリスト化のメリット、デメリット
例えば、ラインに登録してもらったり、メルマガ登録してもらえればキャンペーンを打つたびに特定の顧客がその記事を見てくれます。クーポンを添付して実際に来店を促すこともできるでしょう。ところが、実際にラインに登録すると結構うるさく感じた経験があります。本当にラインを友達や家族との連絡用にだけ使いたい需要があるからです。自分の勤めている会社関連でも本当は登録したくありません。お店ならなおさら。行きたい時にこちらからアクセスしたいのです。いつでもこちらからアクセスできる様に特定の検索ワードで上位にずっと表示され続けてほしいのです。だから、検索上位に表示させられる様な、キーワードが重要になります。それはお店のキーワードでもあるので、ある意味キャッチコピーの様なものを作り出すことです。私の場合は、会社である「フォトサリュ」や「くりぷとタマテバコ」というペンネーム的に使っているワード、「写真でこんにちは!」の様な、キャッチコピーをつかって検索しやすくしています。アッドフォトサービスというサービス名でもヒットします。自分でネーミングして記事を作成することで上位検索での表示を促します。
全体像を把握してできるものとできないものを確認
全てを自分でやることが理想です。できないところは、外注かできる人間を育てる必要があります。全体像を理解した上でやれること、やってもらうことを切り分けて予算を組みます。そして顧客の満足度を最大化する為の施策をどんどん行いましょう。写真の撮影は実は最初のセッティングと定期的に訪問してくれるメンターがいれば誰でも綺麗に撮れる環境作りで実現できます。毎日写真を店舗で撮影してネットに載せながら、日々の新しい情報をお店から直接情報提供してそれをたくさんの人に見てもらえる環境を作るSEO対策を考えた記事作りをいたします。もしもご興味いただけましたら、ご連絡ください。予算に合わせてお手伝いいたします。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。