• 2024年4月20日 3:23 PM

投稿日:2023年10月10日 最終更新日:2024年1月26日 記事制作:奥本 光城

 写真撮影に興味があり、もっと美しい写真を撮りたいと思っている初心者の皆さん、この記事はまさにあなたたちに向けたものです。ストロボ撮影がどれだけ重要で、なぜそれが初心者にとっても学ぶべき技術なのかをわかりやすく解説します。

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ストロボ撮影って何?初心者でも分かる基本解説

はじめに: ストロボって何?

ストロボとは、カメラや外部で短時間に強い光を発する装置のことです。キセノン菅の中に高圧の電流が流れることで生じるこの光の成分が太陽光に近いことが特徴です。このストロボ光や閃光と呼ばれる光は通常の照明(定常光)と違って、一瞬の光で被写体を照らすため、動きがあるシーンや物体を止めて写し込むことも出来ます。

カメラメーカーなどが生産している純正のクリップオンタイプのストロボはTTLというレンズを通してストロボの発光量を調整するのが主流です。比較的光量が弱く、ダイレクトかバウンスといった使い方が主流です。

ストロボメーカーが作っている大型のストロボは大光量で、ソフトボックスやアンブレラといった様々なアクセサリーを使用してもなお、カメラ側の設定をF11などの絞りが選べる利点があります。環境光の影響を受けにくく、ピントの合う範囲を広く取れるのが特徴です。

なぜストロボ撮影が必要なのか?

  1. 正確な発色: ストロボ光は定常光と違って、含まれる色の成分が太陽光に近く、より正確な発色が可能です。使用するアクセサリーによる色温度の調整も必要なため手動のホワイトバランス設定やカラーチャートの撮影をした方がより
  2. ハイライトと影のコントロール: ストロボを使うと、ハイライトや影、コントラストを自在に操ることができます。
  3. 高速シャッター効果: ストロボ光は短時間しか発光しないので、同調スピード範囲内であっても閃光時間で写し止めることが出来ます。赤ちゃんや動物を撮るのにも適しています。

ストロボ撮影の基本用語

  • 同期速度: カメラのシャッタースピードとストロボの発光タイミングが合う速度(先幕が開き切る状態が必要なシャッタースピードは最速で1/250秒あたりまででカメラによって決まっています)
  • ガイドナンバー: ストロボの光の強さを示す数値 たとえばガイドNo.50なら距離15で割ると絞り値は3.333・・・となりF値が2.8くらいのレンズが必要になるのです。ガイドNo.はISO100なので、感度をISO400にすればF値は4.5まであげられます。Rawで撮っておけば程度内であれば後から引き上げることも出来ます。
  • バウンス: ストロボ光を壁や天井などに反射させる撮影法で、柔らかな影の出方になります。ソフトなライティングです。

ストロボ撮影は、多くの状況で活躍する技術です。特に環境光が不足している場合や、特定の効果を出したい場合には、ストロボが必須と言えるでしょう。

なぜストロボは写真撮影で重要なのか?

正確な発色と品質

ストロボは太陽光に近い分光分布を持つため、被写体の色を非常に正確に再現できます。太陽光が最適ですが天候に左右されます。一見白に近い人工光でも成分に偏りがあることを覚えておきましょう。特に商品撮影やポートレートで重要なのは、色の忠実性です。いい光を当てるといい光を発色します。この点でストロボは非常に優れています。

ライティングの自由度

ストロボは角度や位置、出力レベルを自由に調整できるため、非常に多くの種類のライティングが可能です。これによって、高度な技術や特定の表現を可能にします。太陽がなくても同じ写真を何枚も天候に左右されることなく撮影できます。

瞬間撮影効果

ストロボの閃光時間は非常に短いため、動いている被写体でも”凍結”させることができます。これはスポーツ撮影や動物撮影、さらには水滴や爆発などの高速で動く被写体の撮影にも使えます。

コントラストと立体感

ストロボを用いることで、明暗を強調し、被写体に立体感を与えることができます。特に平面的に見えがちな被写体でも、ストロボの使用で奥行きと質感を表現できます。

バウンスや拡散を使ったアクセサリーの使用

ストロボ光を壁や天井に反射させる「バウンス」、または拡散器を用いて光を広げることで、自然な光の表現が可能です。これにより、硬い影や過度なハイライトを避け、より自然な写真を撮ることができます。強い光を使って、ソフトボックスやアンブレラが使えるのです。

ストロボはその多機能性と調整可能性により、写真撮影において多くの場面で不可欠なツールです。色の再現性、ライティングの多様性、動きの凍結、立体感の強調など、その用途は非常に多岐にわたります。

定常光とストロボ: それぞれの特長と違い

定常光(Continuous Light)

特長

  1. 即時確認可能: ライティングの結果がすぐに確認できるので、特にビデオ撮影や実況中継などで有用です。
  2. 電力消費: 長時間の使用が可能ですが、電力を連続的に消費します。
  3. 温度変化: 長時間使用すると熱を発生させることが多いです。
  4. 自然な影: 光の広がりが均一なため、自然な影を作り出すことができます。

適用例

  • ビデオ撮影
  • 実況中継
  • スタジオポートレート(長時間のセッション)

LEDライトが定常光の中では主流です。もしもLEDのライトを購入するならRa-95のものを選びましょう。高演色性を表す指標です。赤い成分も含まれているLEDライトだということです。ビデオ撮影には必須のLEDですが、写真撮影では絞りが稼げません。感度を上げて対応すると、周辺の環境光の影響も受けやすくなるので撮影時には注意が必要です。

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ストロボ(Strobe Light)

特長

  1. 正確な発色: 色分布が太陽光に近く、正確な色再現が可能です。ただし、使用アクセサリーによる変化を考えてプリセットでのホワイトバランス調整やカラーチャートの写し込みをすると正確です。
  2. 高速撮影効果: 短い閃光時間で動きを凍結させることができます。
  3. ライティングの自由度: 光の質、方向、強さを様々な利用アクセサリーでコントロールできます。
  4. ハイライトのコントロール: 強い光を短時間で放出するため、ハイライトやシャドウのコントロールが効果的です。

適用例

  • 商品撮影
  • 高速動作のスポーツ撮影
  • クリエイティブなライティング

高発色な美しい写真を撮るためのストロボの使い方: フィルライトの重要性

ストロボ撮影は、その正確な発色とハイライトのコントロールによって、定常光では実現できないレベルの美しい写真を生み出すことができます。特に、フィルライトの適切な使用が、被写体の顔や物体の表面に発生する不自然な影を解消し、全体として高品質な写真を作る鍵です。

フィルライトとは?

フィルライトは、主光源(キーライト)によって生じる影を柔らかくするために使用される補助的な光源です。フィルライトの位置と角度、出力を調整することで、被写体の顔に出る影や高コントラストを緩和し、より自然な発色を目指します。

フィルライトの設置方法

  1. 角度: カメラ位置上部に設置するのが一般的です。
  2. 距離: 被写体からの距離を調整して、影の強度を制御します。
  3. 出力: フィルライトの出力は、本当に弱くあてます。ISO100 メインライトのフラッシュメーター測定値がF5.6ならフィルライトはF2.8くらいであてます。フィルライトだけだとうっすらとしたうちりでしかありませんが、重要な色出しライトです。私が好きなフィルライトのアクセサリーはアンブレラです。硬さと柔らかさのバランスがちょうどいい上にソフトボックスに比べて高発色を期待するからです。効果ではありますが、フラッシュでのリングライトもフィルライトとして捉えることができます。【リングライト効果】ネット配信を意識したライティング・シュミレーション

フィルライトで実現する美しい発色

  • 被写体の自然な発色:メインライトが作る影が緩和され、被写体の発色が自然に見えます。
  • オブジェクトの質感: 物体の質感や色の微妙な違いがより鮮明に表現されます。

フィルライトは、ストロボ撮影において、発色が美しく、かつ自然な写真を作成するために非常に重要な要素です。適切なフィルライトの使用で、よりプロフェッショナルな写真撮影が可能になります。

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ハイライトと影のコントロール: 簡単なテクニック

美しい写真を撮るためには、ハイライトと影のコントロールが非常に重要です。これにより、被写体が立体的に見え、より魅力的な写真に仕上がります。

ハイライトのコントロール

  1. 方向性: 光源の方向を調整することで、被写体に映るハイライトの位置を制御できます。
  2. 輝度調整: ストロボの出力を調整するか、またはダイフューザーを用いることで、ハイライトの輝度をコントロールします。
実践テクニック
  • ソフトボックス: ハイライトを柔らかくするためにソフトボックスを使用します。

影のコントロール

  1. フィルライト: 既に述べたように、フィルライトは影を柔らかくするための有用なツールです。
  2. 影の方向: 光源とカメラの位置を調整することで、影の方向を変えられます。
実践テクニック
  • リフレクター: あまりにも強い影を緩和するために、リフレクターを使用して、影の部分に光を反射させます。

共通テクニック

  • 露出補正: カメラの露出補正機能を利用して、ハイライトと影のバランスを微調整します。

まとめ

ハイライトと影のコントロールは、被写体が立体的に見えるようにするためには欠かせないスキルです。方向性、輝度、影の柔らかさなど、多くの要素が影響を与えますが、基本的なテクニックとしては比較的簡単にマスターできます。

ストロボ撮影でよくある失敗とその対処法

1. 過度な露出

失敗: ストロボの出力が高すぎるため、被写体が白く飛んでしまう。

対処法:

  • ストロボの出力を調整します。数字を1/2にすると1段暗くなり1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、1/128)と続きます。あるいは400W/sなら数字を半分(200W/s)で1段、その1/2(100W/s)でもう1段と変化させることができます。プロフォトみたいに数字がフルで10から9、8、7と下がる度に1段ずつ露出が下げられるタイプもあります。
  • ストロボを被写体から離すと弱くなります。近づけると強くなります。
  • ソフトボックスやダイフューザーを使用して、光を拡散させる。また、グリッドをつけることでも弱くなります。
  • カメラの露出設定を微調整します。絞り値を大きくすると白飛びが少なくなります。

2. ハードな影

失敗: ディフュージョン(光の拡散)が不十分で、影がハードになる。

対処法:

  • ストロボと被写体の距離を適切に調整します。点光源になればなるほど硬い光になります。ソフトボックスやディフュージョンを利用した場合でも被写体に近ければ近いほど柔らかな表現ができます。
  • ソフトボックスや面の大きなリフレクターを使用して、影を柔らかくしましょう。

3. 色の不均一性

失敗: ストロボの色温度と環境光の色温度が合っていないため、色が不自然になる。

対処法:

  • カラージェルを使用して、ストロボの色温度を調整します。環境光に近い色温度にして後から編集ソフトで調整する方法がメインでしたが、最近はAi搭載のフォトショップで簡単に被写体にマスクをかけて編集することが可能になったので、被写体は被写体でストロボ光で綺麗に撮っておくのが正解となりました。
  • カメラの撮影設定をRawにして撮影後の処理を基本とします。

4. 背景の過度な陰影

失敗: 背景に不要な影が現れる。

対処法:

  • 別のストロボを使用して、背景だけの光の量を調整する。
  • 画像編集ソフトでの後処理に任せる。

5. 赤目現象

失敗: 直接ストロボを使用すると、被写体の瞳に赤く光る現象が起きる場合がある。

対処法:

  • レンズに近いところにあるストロボ光が、暗闇で瞳孔の開いた目の奥の血管を写し込むことで赤くなるので、ストロボの光軸をレンズからなるべく離すことで赤目は防止できます。どうしてもしょうがない場合は後処理で直します。

6. シンクロ失敗

失敗: シャッター速度とストロボのタイミングが合わず、部分的に暗い写真になる。

対処法:

  • スタジオ内ではシャッター速度をストロボのシンクロスピード内に設定する。カメラによって1/60以下から1/250くらいまでが一般的です。高い高価なカメラほど同調スピードを早くできます。
  • 屋外では高速シンクロ機能を持つストロボを使用します。連続的な発光をすることで撮影が可能になります。

これらはストロボ撮影での一般的な失敗とその対処法の一部です。他にも多くの要因で失敗が発生する可能性がありますが、基本的な知識と注意を持っていれば、大半の問題は回避できます。

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実践!シュミレーションソフト練習で上達を実感

おすすめシュミレーションソフトは「set.a.light 3D For Photographers」です。15日間無料で使えるのでお試しダウンロードでMacとWindowsでの確認をしてみましょう。使い方はとても簡単です。最新版ではAiなどの翻訳などで日本語対応しています。日本のストロボメーカーに勤めていたこともありましたので、Aiではやりずらい中間ディフューザーとかのお手伝いをした関係で、割引コードを発行してもらっているのでぜひご活用ください。購入前にクーポンコードを入れる場所があるので、「KOJO-10」をカッコなしで入力すると割引が適用され、全体金額が変わります。英語でも韓国語でも使えます。基本的な流れは、スタジオの広さを決めて、モデルをおいて、服装を大胆に変えたり、ポーズを変えたりして、ストロボをセットし、方向を変えたりしながら写真の出来を確認できるというものです。読み込んだデーターを3D空間内で再撮影したりできるので、成生Ai作画時代においても価値のあるソフトだと考えています。私は写真の撮影方をこのソフトで解説しています。また、スタジオを作りたい場合のスタジオ設計に活かすこともできます。

まとめ: 初心者から次のステップへの近道

ずばり、ストロボ撮影シュミレーションソフトを使うことです。

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ご購入時は割引コードの入力をお忘れ無く:KOJO-10

1. リスクフリーな実験の場

シュミレーションソフトは、物理的な設備や環境に制約されることなく、様々なライティングセットアップを試せる場を提供します。これにより、実際の撮影では試しにくいような挑戦的な設定やアイディアも自由に実験でき、クリエイティブな発想を拡張することができます。

撮影を学ぶ時、機材を用意しなくてはなりません。そしてモデルさんも必要です。本来なら、写真館協会に加入し、総会時に行われる有名講師によるセミナーを受講したり、夏に行われる日本写真文化協会主催の夏季大と呼ばれるセミナーに参加するか、個人の先生の機材を借りたり、写真館に入社して教えてもらうことが考えられます。写真学校に入学して機材を自由に使える環境を得ることもできるでしょう。とにかく、機材が高価なので練習や習得も高価になりやすいのです。

その点、ストロボライティングシュミレーションの場合、自由にストロボを選びセッティングして、アクセサリーを選ぶことができます。私自身、国産ストロボメーカーの営業として使ってみて感じるのは、かなり精度の高いシュミレーターだという確信です。リフレクターの特徴もよく捉えています。

2. 瞬時のフィードバック

シュミレーションは、変更したライティング設定の結果を即座に確認することができます。これにより、どのライティングがどのような影響を及ぼすのかを瞬時に理解し、効果的なセットアップを素早く見つけ出すことが可能になります。

3. 繰り返しの練習

シュミレーションを使用すると、同じシーンや条件下で何度もライティングを変更して撮影を繰り返すことができます。この繰り返しのプロセスが、技術の習得を加速させます。

4. 記録と分析

シュミレーションの結果を記録して保存することで、後からそのデータを参照し、どのようなセットアップが最も効果的だったのか、または問題が発生した場合の原因を分析することができます。この反省と分析のプロセスが、技術の向上に大きく寄与します。下のように出来上がりの写真イメージ、使用機材の配置と設定値、そして俯瞰図の記録が可能です。

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5. 共有と学び

画面上部のコミュニティーを選ぶと、他のフォトグラファーが撮影したシュミレーションのデータや結果を共有することができます。他者のアプローチをダウンロードして自分の体験として学ぶことができます。この学びのプロセスは、独自の視点や技術の獲得を助けます。


シュミレーションソフトを活用することで、実際の撮影場面でのトライアルアンドエラーを大幅に減少させることができます。また、繰り返しの練習と詳細な分析を通じて、ストロボ撮影技術は劇的に向上します。これは、写真家が自分の技術とクリエイティビティを最大限に発揮できるようになるための強力なツールと言えるでしょう。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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