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画像からライティングを再現して理解してから改善する

By奥本 光城

8月 17, 2023

投稿日:2023年8月17日 最終更新日:2023年8月17日 記事制作:奥本 光城

特徴を理解する

左のPNGデーターをAiで作成したので、set a light 3Dで再現してみました。

1.首下から肩、胸にかけての影と頭のてっぺんのハイライトから、硬いトップライトを創造しました。そこに、メインライトとフィルライトを設置して、なるべく近い写真になるようにセッティングします。

3灯によるシンプルなライティングです。実際の現場では、トップライトをこの位置に設置するののは、ブームとそれを支える大きめのスタンドが必要になります。特にモデルさん、被写体の上へのセッティングには注意を払います。光の強さは本体の光量調節で行います。距離での調整も可能ですが、光の硬さが変化します。

写真を分析する

Aiで生成したイラストですのでライティングとして出来のいいものではありません。トップライトが頬にハイライトをいれています。思いの外シュミレーションではおでこも光ってしまいました。写真集などの人物撮影では瞳の中を覗き込むと、どの方向からの光が使われているかをみることができます。大きな反射板などでキャッチライトが入っていることが多いのです。

ストロボ写真の組み立て

メインライト

メインライトから組み立てます。人物の顔をよくみてどちらの面積を大きく撮るか決定します。人間は左右非対称の顔を持っています。よく観察すると、どちらがいいか見えてきます。メインライトの位置を決定します。ストロボメーターの数値はF5.6〜8くらいで決定します。

なんとなく少し、左を向いている右の写真の顔が美しく見えます。その顔に広い面積の光をあてるか、少ない面積に光をあてるかを考えてメインライトの位置を決めます。

ただ、どちらも個性ですから、被写体の向きが左右と、ライトの位置が左右で大きく分けると4つの撮影方法になります。メインライトを設置する時、確認するのは鼻の影です。カメラからみて斜め45度、した方向45度に落ちる影を基本とします。

トップライト

トップライトの目的は、髪と肩筋にハイライトを入れることで決して顔に光を入れてはいけません。バンドアや、グリッドを使ってカメラにゴーズとやフレアを引き起こさないように注意します。光は強め、F11やF8半くらいでしょうか。

フロントライト(フィルライト)

正面からの光で、メインライトの影を薄くし、顎の下の影を補い、目にキャッチライトを入れます。また、カポックと呼ばれる反射板を利用してキャッチライトを入れながら影が濃くなりすぎないように反射光を上手に使います。フィルライトの強さはF2.8〜4くらいまで、思いの外弱めにあてます。

メインとフィルとトップで写真を撮る

ライティングが決まればあとは、ポーズジングと表情です。気分を盛り上げ、楽しい撮影を心がけます。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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