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【超難関】黒バックをかっこよく使えるカメラマンになる

投稿日:2022年2月14日 最終更新日:2023年2月13日 記事制作:奥本 光城

黒バックを黒く写して、その前に人物を配置して撮影するシーンで重要なのは、被写体とバックまでの距離をしっかり取ることと、ライトの照射する角度を限定的にコントロールすることのできるアクセサリーを使うことです。

黒バックを黒いまま撮影するためのアクセサリー

バンクとグリットが必需品です。

バンクも高いアクセサリーです。本体とスピードリングの価格と、グリッドの価格が同じくらいするイメージです。

ダイレクト光でグリッドとバーンドアをつけてコントロールすることもできます。

下の写真はどんなライティングか想像できますか。

写真を分析するには、目の中を拡大して確認します。

実際にはちょっと分かり辛いのですが、向かって右上あたりにしっかりとメインライトの光が入っていて、フロントライトは小さいと感じます。左側のレフ版がちょっと見えます。全面にはレフはなさそうです。答えは下の図です。

ライトの基本

ライトの質

指標は柔らかさ。影のエッジがの強さで見ます。なるべく大きな光源をできるだけ近くに配置することで柔らかくなります。どんなに大きな光源でも、離れていって天に近づくと固い光になってしまいます。ライトの質のもう一つの観点は、固いダイレクト光は発色がいいということ。アンブレラやディフューザーを挟んでの光は、ダイレクト光と比べると発色が悪くなってしまいます。

ライトの強さ

ライトの強さはW/s(ワットセカンド)で表示します。モノブロックもジェネタイプも最大出力から1/1〜1/64みたいなメーカーや機種によって異なる調光範囲の中で出力設定します。同じシャッタースピードで、絞りを一段分光の量を減らすにはフル発光から1/2に変えたり、距離を遠ざけたりできます。距離の2乗分の1になりますので、少し動かしてもかなり影響が出やすいです。距離が2倍になれば光量は1/4、距離が3倍になれば1/9になります。ちょっと動かすだけでかなり変化するということを覚えておきましょう。以下の例は、1灯ライティングでどんどん距離をとっていったサンプルです。

ライトの方向

ソフトボックスを使うことで、内面反射でつくらっれる良質の光の方向を使ったライティングが可能になります。ソフトボックスの前面にはグリッドをつけます。

黒バックでアンブレラを使うとちょっとグレーになるので適しません

 バンクをアンブレラに変えてみます。アンブレラは大きな面の反射光なので広い範囲があたります。適度に芯のある大好きな光です。黒いバックに光が届いてしまうので若干グレーに黒バックが写ります。しかし、そのおかげで人物と背景との分離ができて、奥行き感が感じられる写真になります。

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投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。
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