投稿日:2021年7月1日 最終更新日:2023年1月3日 記事制作:奥本 光城
写真でこんにちは!
株式会社フォトサリュの奥本です。
集合写真の撮影です。
今日も「set.a.light]を使用して解説致します。
このソフトは15日間の無料使用期間もあり、
ライティングを学ぶのにはとても有意義なソフトです。
さて、まずは、
ストロボの位置
ストロボはカメラ位置の高い場所に設置します。
なるべく影が並んでいる人の斜め後方に
落ちるようにします。
斜めから見ると影が出ています。
斜め後方だと目立たないのです。
下の図で確認してください。
ご覧の通り皆さんがひな壇に並んでいます。
部屋の広さにもよりますが
レンズはせめて焦点距離が
35mm以上80mmくらいまでで撮りたいところ。
(理由は広角で人物の形が歪まないよう撮る為)
しかも絞り込まないと被写界深度(ピントの合う範囲)が
狭くなっていしまうのです。
なので、高出力のストロボが必要になります。
例えばフィルム時代なら、
コメットという国産メーカーに
PMT-1200αというような1200W/sのバッテリー式
ストロボセットがありました。
シュミレーションでは500W/sのモノブロックを
ダイレクトに照射
10段階の8.7位の出力なので
500W/Sから1絞りと約1/3と計算すると
大体200W/s位になります。
絞りがF8になっています。
フィルムの時だとF11やF16くらいまで絞って撮りたいので
やっぱり今の数値の倍で400、その倍が800とすると
大光量のストロボが必要になるでしょう。
ちなみにストロボのこの数字。
ワット パー セカンドはストロボの光の強さ
数字が2倍になると、ひと絞り分絞れます。
なので、
手持ちの機材と撮影人数、
列の出来具合によって光量が足りなくなる場合があります
光量が足りないとき
よくやってしまいそうな
ストロボのセッティング
影が左右に出るので
見ずらい写真になっています。
均一に被写体に当てようとして
影が2重になってしまうパターンです。
こんなときは中央に外向きで2灯をセットします。
セッティングや人物の配置による誤差はありますが
影がまとまって後方下に出ることで
目立つ影が少なくなります。
そして光の量もプラスされます。
もしも照射角度などの条件がよく
光量が2倍になれば1段(1絞り分)明るくなるわけです。
それでも1段です。
ライトを近づけるために
焦点距離も歪まない程度に広角を利用してすれば
1灯のほうがスピーディーに撮影出来そうです。
高いストロボを
一絞り分のために
2台用意するのはちょっと、いや
かなりきつい。
ピントの位置
皆さんご存知の通り
ピントを合わせたところから
まえ1、うしろ2の範囲に
ピントが合うと言われています。
理由はわかりませんが、そう覚えて実践してきました。
リバーサルで写真を撮っていたときも
ボディーに付いているプレビューボタンを押すと
絞りが効いた映像をファインダーで確認できました
4列の集合なら2列めの人にピントを合わせます。
絞りはF8〜11はほしいでしょう
それ以外は臨機応変に対応しましょう。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが上から
ピントの位置を一列目〜4列目までの
撮影シミュレーションです。
まえいち、うしろ2なら4列目がピンぼけ気味
2列めにピントを合わせると
前列も、後ろ2の後列も4列目までピンが良い
撮影になります。実際には隙間を詰めて
前後の距離をコントロールします
3列目にピントを合わせると最前列から
ピンぼけしてきそうです。
4列目に合わせると
1列目がよりピンぼけで
2列めもボケて来ます
それでも失敗しないように
絞りは絞りたいものです。
そうするとやはり
ストロボの光量が重要になります。
後はレンズからの距離をコントロールするために
カメラマン自身が脚立に上がりカメラを前に傾けて
ピントの合う範囲(被写界深度)を
コントロールすることもあるかもしれません
まとめ
皆さんもご自身や友達の結婚式で
集合写真を撮った経験はありませんか。
前も真ん中も後ろ側もある程度均一になるような
ストロボの設置の方法です。
人もひな壇になっているのですが
ライトもだんだんになって
それぞれの人を適切に照らしています。
光はとてもシンプルで
近くの人にも強く
遠くの人には弱く当たります。
距離を調節すると手っ取り早く
光量を変えることが出来ます。
しかし機材のセッティングを変えることなく
光を倍にしようとすると
たった1段の絞りのために
かなりの金額が必要になってしまいます。
もしかすると写真学校でまなぶより
シュミレーターの方が良いかもしれません。
英語とドイツ語対応ですが
英語でなんとかなります。
2週間ほどのお試しでかなり試せます。
それでは、また!
写真でこんにちは!
奥本でした。
投稿者プロフィール
- 写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。