• 2024年12月21日 11:41 PM

最高級スタジオ写真にはストロボがたくさん必要です!

投稿日:2022年7月12日 最終更新日:2022年10月7日 記事制作:奥本 光城

スタジオ写真の理解

スタジオ写真を撮りましょう。

スタジオはたくさんのストロボを使っています。

それぞれの光が一つの方向から、

一つの目的を持って被写体を照らします。

なぜなら、

光は被写体までの距離で強さが決まるのと、

一方向に直進的に進むからです。

それぞれの光がプラスされて、

一枚の作品が出来上がります。

基本的な考え方

メインライト

左右どちらか斜め45度、上方45度の光で被写体の立体感を出すライトです。

ソフトボックスとストロボの組み合わせです。

もしも基本的なライティングとして、

1灯だけ買うとしたら、

このライトです。

ソフトボックスで構成する方法が1つの方法。

ソフトボックスなら光の当たらない場所を作ることが可能になります。

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アンブレラで構成するのも1つの方法です。

アンブレラの方が光のあたり方が広くなりますので背景などへ、

光が回ることになります。

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使うストロボの接続部を確認の上、

シャフトの口径など注意して選んでください。

私はアンブレラの光も大好きです。

ちょっとだけ多めに背景にも光があたります。

芯もある発色の良さがそのポイントです。

フィルライト

フィルライトの目的は、

メインライトの影の部分を少しでもなだらかに補うことと、

被写体の色を出すこと。

そして、

キャッチライトを入れる意味があります。

思いのほか、

弱く当てるのです。

しかし、無いと困るとても重要なライトです。

今回は特に暗めです。

なぜなら、

つなぎのライトを入れたからです。

トップライト

トップライトは、

上からの光です。

片筋と頭の上の黒髪にハイライトをいれて、

立体感を演出します。

顔に光をあてないことが重要です。

その立ち位置に被写体がいることが大切です。

上の写真、少し顔に光が入っちゃってます。

ほっぺたに入る光には気をつけましょう。

避けるべき光です(厳しく)。

人物の少し後方から、

カメラ側に振ったグリッド付きのソフトボックスで光を作っています。

バックライト

バックライトはバックグラウンドライトです。

バックスクリーンを綺麗に見せるための光です。

右のライトは左奥を、

左のライトは右奥を照らす様にセッティングします。

その際に被写体に光が当たらない様に、

バーンドア的なものを黒ケント紙で自作したりします。

キッカーライト

キッカーライトは、

エッジを目立たせるための逆光系ライト、

起こしライトです。

アクセントライト

背景の中心部を、

少し明るめに表現しようとか、

人物にハイライトを入れるとか、

画面が単調にならない様にアクセントを入れる目的のライトです。

キッカーライトとアクセントライトが、

ごっちゃになることもあるのですが、

キッカーライトは分離感です。

アクセントはリズムです。

目的が違うライトを呼びます。

例えばバックスクリーンに光をいれて、

背景と人物をより分離して見せたい場合の光はキッカーと呼べるでしょうし、

ただ、トーンとして明るく表現したいだけならアクセントライトと言えるでしょう。

つなぎライト

メインライトと、

フィルライトの間に入れるライトです。

トップライトとフィルライトの間に入れる場合も経験しました。

各種ライトの間に入れる補助的ライトで、

階調のつながりを良くする為のライトです。

完成形

これらのライトを全部つけて撮影します

実際には光は目に見えません

そんな場合に使うのがストロボメーターです。

ISO感度を設定して、

シャッタースピードを1/60 とか 1/125 といった、

カメラの設定値で計測します。

シャッタースピードを速くした方が、

環境光(その部屋の室内灯など)の影響を受けにくくなります。

そしてストロボを1灯づつ発行させてそのF値を測定します。

例えば全体でF11を目指した場合、

メインライトがF5.6〜F8の間、

フィルライトはF2.8〜F4の間、

スカイはF11位ですが髪の色や量で弱めか切る調整が必要です。

バックライトは左右それぞれがF5.6くらいで、

両方合わせてF8位出ていればいいでしょう。

そして最終的に全体を合わせてF11くらいになるのではないでしょうか。

その後はカメラの絞り値で微調整をすれば、

各ライトのバランスはずれないで全体の調整ができます。

つなぎのライトをたくさん入れる場合には、

全体的に弱めに調整しましょう。

最高級写真スタジオ

写真は素晴らしいライティングと、

カメラマンさんが作り出す雰囲気。

そしてとられる側の気持ちが一体となって表現される最高の芸術です。

昔々、

カメラ屋さんの大将は、

先生と言われていました。

お医者さんとか

学校の先生と同じ様に町では重宝されました。

そして、

写真を撮ることで街の歴史を記録してきました。

今時代は変わりました。

今の写真館の店主さんは3代目、そして4代目になろうとしている時期でしょう。

白黒からカラーに変わり、デジタルに変わりました。

是非近くに老舗の写真館さんがありましたら、

出かけて行って家族写真を撮りましょう。

薄暗い写場(しゃじょう)には歴史があるはずです。

明るい写場には未来があるはずです。

私は古い写場の雰囲気と匂いが大好きです。

子供の頃、よくお盆に写真館の祖父の家に遊びに行って

暗室で赤いランプをつけて遊んでいました。

シンプルに1灯から

最大数までのストロボを使うことを

どっか、頭の片隅に入れておくことで

ライティングを理解することができると思うのです!

完璧がないのもこの世界なので、

自分のライティングを探すことを楽しんでください。



投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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