• 2024年12月21日 11:15 PM

カメラ初心者講座〜露出補正についての理解で写真が変わる

By奥本 光城

3月 23, 2021

投稿日:2021年3月23日 最終更新日:2023年2月11日 記事制作:奥本 光城

カメラが決める明るさを補正してあげると、自分の心の露出で写真が撮れるようになります。露出という言葉を理解して、補正方法を学べば味のある写真が撮れるようになります。マイナス補正とプラス補正で表現する写真の世界へ、レッツGo!

露出とは

フィルム上に適切な形や色を表現するための光の量の目安となるものです。

18%グレーという標準的なグレーが撮れる露出なら、ネガフィルムあればプリント時に調整できました。

デジタルカメラの場合、撮った時の明るさで写真が変わります。

 

カメラの設定

絞り優先モードがおすすめです。AとかAvというモードです。メーカーによって表記は異なります。
クリプトたまてばこ
クリプトたまてばこ

 

ISO感度を設定し、カメラのダイヤルや画面で、AとかAvのようなモードを選びます。

このモードは「絞り優先モード」です。絞りを絞れば、ピントが合う範囲が広くなります。

絞りを開けると、ピントが合う範囲が狭くなります。お花とか喫茶店の料理とかなら、被写体にピントを合わせて

背景をぼかすことができます。

 

明るさは、被写体の色によって明るくなったり、暗くなったりします。

クリプトたまてばこ
クリプトたまてばこ
被写体の反射率で明るくなったり暗くなったりするのが機械まかせの露出決定です。

シャッターを半押しすると、自動でシャッタースピードが決定されます。

何も考えずに、一度撮ってみてその写真が暗ければプラス補正、明るければマイナス補正しましょう。

露出の測り方

重要な点は、測り方が2種類あること。

露出計を使って測定します。その露出計の種類は入射光式露出計と反射光式露出計があります。

カメラに付いているのは、反射光式露出計です。

被写体に当たって反射した光をカメラ側で判断し露出を測定します。

被写体の色によって光の反射率が違うので

すべての色を正確に表現する事はできませんが

被写体の位置まで行かなくても露出が計れます。

 

他方、入射光色の露出計の場合

被写体の位置でそこに降り注ぐ光の量を基準に露出値を決めるので

被写体の色による反射率の違いを考慮する必要がありません。

測光値(出た目・でめ)にカメラマンの経験と表現力をプラスして撮影時の露出を決定出来ます。

 

最近ではデジタルの普及もあり

昔で言うところの現像処理をパソコンで行えば

全体の露出はもちろん、ハイライト部とアンダー部をそれぞれ別々にコントロールすることも可能です。

RAW(生データー)をPCで現像処理してJPEGやPNGに書き出す方法が良いでしょう。

 

もしもPCでの後処理をしない前提なら

昔で言うところのリバーサルフィルムでの写真撮影のように

JPEG撮影の一発撮りも楽しいですね。

その場合、露出も色温度も撮った時の撮影者の意図通りになります。

 

露出補正の基礎

カメラ内蔵の反射光式露出計の場合、

被写体の反射率によって露出補正をすると

色表現が可能になります。

 

同じ色でもハイキーやローキーで色全体の濃度が変わります。

 

商品撮影の場合は届いた商品と色が異なると問題なので

なるべく現物に近い撮影をすることが必要です。

厳密には、それを見る環境のハードや定常光環境が作用するのコントロールできません。

それでも製作者には基準が必要です。

その場合には光源の安定化をはかるために、ストロボ光を使い、光源の色温度を管理した上で

カラーチャートの使用や作業PCのモニターの色管理など様々な要因の理解が必要です。

 

趣味での撮影の場合は

もっと大胆に、簡単に

判断して楽しく撮影しましょう。

誰でも簡単カメラの露出補正

カメラの気持ちになることで

露出補正が簡単に理解出来ます。

 

「わ!眩しい」シチューエーション

カメラは驚いて目を細めてしまいます。

その結果、暗く写ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

この場合

「大丈夫、もっと目を見開いて!」

とカメラの+/-の露出補正ボタンを探してプラス側に露出補正します。

プラスする程度はシチュエーションで異なります。

カメラによっては段階露出撮影機能があって、自動でズラして撮影出来るものもあります。

ステップ(幅)を設定して撮影出来ます。

 

「おっと、お兄さん。くらいじゃありませか」シチュエーション

カメラはそう思って、目を見開いて

もっと、もっと見ようとします。

その結果

これだけ見ればきれいなんですけど

実際の色とはかけ離れています。

なので、やっぱりカメラの+/-の露出補正ボタンを探して

マイナス側に補正して撮影します。

はい、ちょっとそれっぽくなりました。

光の道筋も見えてきましたが

まだ、私は物足りません。

物足りた方はこれでも良いと思います。

はい

かなり重厚になりました。

写真表現には昼間の様な夜や

夜のような昼間的な表現があります。

 

露出補正のまとめとカメラの選択

今回は露出補正について学んできました。

一眼レフカメラの場合、

露出補正を想像し、設定し、出来上がった画像との誤差を埋めて行きます。

 

ミラーレス一眼の場合には

ファインダー内やモニターの画像を確認しながら露出補正します。

モニターの精度が高まっているので

安心して撮影できます。

 

背景が暗く落ち込んでいてとても明るい月の場合

一眼レフカメラでの露出設定はかなり難しいです。

何度か撮影し露出補正を繰り返し適正露出を決めます。

ミラーレスカメラの場合には映像確認しながら露出補正できるので

スムーズな撮影が可能です。

 

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動画で説明もしてみました。

参考になれば幸いです。

投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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