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魅力あるスタジオ写真のコツは硬い光の使い方で決まる!set a light 3D

投稿日:2023年7月17日 最終更新日:2023年7月17日 記事制作:奥本 光城

硬い光は美しい色を再現します。バンクを使わない選択をしてみる勇気も必要です。フィルライトはキャッチライトの為に大きな硬めの光を選びます。私にとってそれはアンブレラを意味します。写真家は撮影方法やライティングの知識の引き出しを多く持っておく必要があります。

魅力ある写真をイメージする

魅力ある写真は見る人のこころを惹きつけます。そして離しません。

どんな写真が好きかどうかと、魅力ある写真は違います。

魅力ある写真は、被写体の魅力を写真家がどう表現するかにかかっています。

人は黒い部分より、白い部分を目で追います。

ピントの合っている位置から白いところを目線が移動していきます。

手前にある白球の中でも、特に光の当たっているところの白い部分から目線は移動して行きます。

そしてその後、後ろにあるのはなんだろうと移動します。

被写体の中に明暗さがなければ全体像を眺める程度に終わります。

魅力ある写真の撮影

1.被写体の魅力を探す

色、形、質感、異質感、意味、思い、力強さ、イメージなど。カメラマンは五感を研ぎ澄ませて被写体の魅力の発見に全力を尽くさなければなりません。正解はありませんが、被写体が話せるなら言葉を交わして探ってみたり、すでに自身の自己分析のもと撮影スタイルの提案がある場合もあるでしょう。

2.魅力ある部分を引き出す背景を考える

魅力を引き出すためには、反対の対象物との比較か同類種との調和で魅せることになります。またはその折衷のバランスをとることになります。それは色であったり、形であったり、明暗であったりします。写真が届けるイメージの強さをコントロースします。撮影後の編集、レタッチでの処理になる場合も多いです。

3.魅力ある部分に光をあてる

明暗を考えて光をあてます。目線の誘導です。全体のイメージと細部にこだわって、意図の伝わるライティングをします。魅力的に見える様なライティングをすることも必要です。カメラの位置と角度、そしてライティングで被写体の形を変化させ、2次元である写真として表現するのです。

4.撮影する

実際に撮影するとき、物撮りの様な商品撮影と人物撮影は一見違っていると思うでしょう。ところが意外と同じなんです。カメラマンは被写体をカメラで覗き込みながら、ずっとどうとるか考えています。それは、己の中での被写体との会話です。商品撮影でもちょっとしたカメラの角度や、被写体の向きによって本当にいい写真を撮る一瞬が訪れた時の感動があるのです。人物なら尚更で、表情は刻一刻と変化するので、大きく動かせてその戻りの途中の一瞬を写し込めるのが大切です。

5.ライティングを変化させてバリエーションを多くする

魅力が伝わる写真が撮影できたら、同じ立ち位置でバリエーションある撮影もしたいところです。比べることで良さがわかるという現実に向き合います。送風機で風を送るとか、シャボン玉を飛ばすとか。ライトにフィルターを入れて撮影するとか。

イメージしたい写真をset a light 3Dでシュミレーション

ズバリ今回撮影する写真のイメージは次の様な写真です。

黒い背景で、人物の魅力にせまる写真になっているでしょうか?

こうやって一度、シュミレーションしてみるともっと明るい背景がいいかもとか、フィルライト(前面からの光)をもっと強くした方がいいんじゃないかとか、気付く点が出てきます。

それが、ソフトでシュミレーションすることの良い点です。

そして、この写真だけでなくセッティングのデーターもPDFかJPEGで保存しておくことができます。

下の例は上記撮影のデーターです。ストロボの位置やセッティング機材、出来上がりの写真まで記録できます。実際の撮影では、ストロボメーターを使っての光量調整、環境光の影響などに対応しながら柔軟に対応していくことになります。

私が使っているこのソフトの名前はset a light 3D。

ドイツのメルセデスベンツやポルシェの本社のある、シュトゥットガルトにある会社が作っています。

elixxerのセット・ア・ライト3Dの公式ホームページはこちらです。(日本語対応)https://www.elixxier.com/ja/

無料ダウンロードで15日間使うことができます。じっくり触って操作してみてから購入を決めましょう。購入の際に、クーポンコード「KOJO-10」と入力していただけると10%割引になります。この前まで日本語対応できていなかったこのソフトの日本語化のお手伝いをさせて頂いたご縁でクーポンコードを作ってもらいました。ぜひご利用ください。ちなみに、年間で何回かセールをしている時にも使えます。セール価格からさらに10%オフになるのです。

硬い光の上手な使い方のコツ

影が強くできる光を硬い光と表現します。ダイレクト(直接)あてる光です。直接光は光が強くて被写体の色や質感を表現します。夏の強い日差しがひまわりの綺麗な黄色を表現するかの様です。

調光範囲

ストロボの位置で光の強さをコントロールすることが難かしい撮影になるので、調光範囲が広いストロボを選びたいです。位置を変えると照射範囲が変わってしまうからです。

照射角度のコントロール

照射範囲をコントロールするためのアクセサリーには2つあります。

バーンドアとグリッドです。

バーンドアは開閉式でストロボの全面の面積を物理的に狭めてくれるアクセサリーです。

グリッドは格子状のアクセサリーで、照射角度によって格子の大きさが変わります。大・中・小があります。いろんな会社のいろんなグリッドがあります。アマゾンのサイトでご覧ください。使っている灯具によって使えるリフレクターが違いますし、その口径や形状をご確認の上ご購入いただく必要があります。

ライトの数

狭い場所にあてて、被写体の中に明暗差を作りたい。その為には複数のライトが必要になります。自分の所有している機材の制限もありますから、その辺りはシュミレーションソフトで代用策を考えてみましょう。

背景とライトの設置

背景はフォトショップで自由に後処理できる時代です。

Aiが進歩して切り抜き作業も見違えるほど簡単になりました。

撮影する際の環境整備は、被写体の心境に影響します。それは表情に現れます。

フィルライトの意味と発光面積

ストロボは役割によって呼び名があります。被写体の左右上下45度くらいのところに設置するライトをメインライトと言います。このライトの目的は、被写体を立体的に見せることです。鼻の下やあごの下の影をあえて作り出すことで立体感が出ます。フィルライトは前方のカメラ位置からの光で、メインライトの影の濃さをコントロールします。同時に被写体の発色をいいものにし、人物なら目の中にキャッチライトとして写り込みます。フィルライトの発光面の大きさが大きいほど、キャッチライト効果が上がります。

被写体の魅力を引き出す

様々な方法で被写体の魅力を写真に表現する為にストロボを使用します。同時にさまざまなアクセサリーを使います。今回固い光のコントロールではダイレクト光の方向と照射角度を調整するための、バンドアーとグリッドを紹介しました。また、アンブレラは本来柔らかい光を演出するものと考えがちですが、硬めの反射光と考える人たちも一定数存在します。本当に柔らかい光を作るなら、ライトバンクをを使ったり、トレーシングペーパーと傘(アンブレラ)を併用した傘トレと呼ばれる光の作り方もあります。柔らかい光は曇天時の光なので発色がよろしくないのが特徴です。メインにバンクを使って、フィルにアンブレラを使う様な、光質の違うアクセサリーを使うことで補うことができます。固い光を使うシーンを意識して夏の光、水滴、液体などを撮りましょう。

投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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