• 2024年12月27日 6:23 AM

同じ光量のストロボ3灯はポジションでバランスが勝手にとれる(メイン・フィル・アクセント)

投稿日:2024年3月19日 最終更新日:2024年3月19日 記事制作:奥本 光城

3灯ライティングなら最初にメインライト(被写体前斜め45度の光)を調整ます。同じ光量に設定した同じアンブレラでのライトをフィルの位置に置いて、アクセントライトとして被写体の後方に設置すると全体のバランスはまあまあ綺麗に整います。あとは方向と距離の微調整でバリエーションを増やせます。

set.a.light 3D - für Fotografen

ライティングの目的

ライティングの目的は被写体に影を作ることで、立体的に写真の様な平面上表現するためのものです。そのためにメインライト、フィルライトで基本的な被写体のライティングをしてそこにアクセントライトを足します。本来のライティングにおける光量調整とは異なりますが、3灯が同じ光量で同じライティングツール(今回はアンブレラ)であれば次の方法でもそれなりのライティングになります。その理由はその灯具の配置状況が被写体までの距離の違いでうまく作用しているからです。上の図で考えると、メインライトよりも4倍離れているフィルライトの光量は二乗分の1、4✖️4=16で、1/16になるのです。光の量が1/2で一段暗くなります。1/16は4段暗くなることを意味します。メインライトがF8の明るさならフィルライトは自動的にF2となります。

メインライト画像

メインライトだけで撮影してちょっとくらいかな程度の光を目指します。被写体の前の光は、フィルライトの光がプラスされるのです。メインライトで綺麗な影を作り、その影の濃さを弱めてくれるフィルライトを併用することで、被写体の色を忠実に再現することができます。

フィルライト画像

フィルライトは弱くても重要なライトです。これがあるのとないのとでは発色が大きく変わります。また、人物の目をイキイキと見せてくれるキャッチライトを入れる効果も期待されます。大きなレフ板も併用するとより綺麗に入るでしょう。

アクセントライト画像

背景左側と人物のメインと逆側の影にハイライトを入れる目的のライトです。もっと部分的にハイライトを入れたい場合にはグリッドとリフレクターの組み合わせの灯具を増やします。今回は同じ光量の同じアンブレラを使っていて光の方向をコントロールしにくい灯具の場合は、背景にハイライトを入れながら被写体にも影響を与えることのできるライティングを選びました。

完成写真画像

いい写真の定義は「白が飛んでなくて、黒が潰れていない写真で、その変化具合が全て表現されているという意味で繋がりのいい写真である」。そんな写真を撮影時、そしてRawデーターの現像処理時(レタッチ)に考えています。商業写真ならそういった考え方ですが、芸術写真ならそうとも限りません。自由な発想で写真撮影ができます。話を元に戻しますが、先ほどの3枚を作り出した、メイン・フィル・アクセントの光を使って一枚の写真を撮影します。ライティングのバランスが取れているなら、後からデーターを明るく処理することもできます。

もしも、上の写真を暗いと感じたなら一段明るく撮影することになります。一つだけ注意したいのは、白い部分にはデーターがないという点です。暗い部分は明るくできても、情報のない白い部分は暗く処理できないのです。写真データーはRawで撮り、後からライトルームCCでの現像、Jpeg出力が一般顧客には定番です。

動画での説明

シュミレーターで実感

私はストロボメーカーの営業としてさまざまな写真撮影の現場を訪ねていました。その中で、色々と体験してきたことを「set a light 3D」というソフトを使って再現しています。その中には子供写真館も百貨店の写真室も、街の写真館さんも、着物屋さんも、ホテルも結婚式場もありました。カタログ販売の商社もありました。そんな私が進めたい写真のソフトウエアがあります。

set.a.light 3D - for Photographers

15日間無料で使えるこの時期に、ぜひお試しください。そして知っておいてください。年に数回、セール販売が行われます。セール販売の時は購入までの時間に制約があるので吟味する気持ちと時間がなくなるので今のうちがいいと考えます。イースターセールはこの4月にあるんじゃないかと思います。セールは事前告知がないのですが、イースターセールは過去ありました。クリスマスセールもあります。そんな時にも併用できるクーポンコードがあります。

「KOJO-10」と入力してください。購入時にはお忘れ無く。このコードは日本語版のリリース時にいただいたものです。日本語版でも、英語版でも感覚的に使えるソフトウエアです。基本操作の説明は動画でもしています。ポージングとカメラ移動に慣れると使い方が簡単になります。キーボードを使ってのショートカットの様に使います。カメラ移動時には「スペースキー」で並行移動ができること。そしてポーズを変えたい時にモデルを選択してからの「Pキー」。その状態で「Xキー」を押すことで関節操作か部位操作の変更ができます。また、コピー&ペーストもできます。

動画では文章で伝わりにくい操作感も伝わります。

私が「set a light 3D」をすすめる理由

いままで、ストロボ技術の習得にはコストが掛かっていました。ストロボの使い方を学ぶためには、写真学校か就職先の写真事務所、写真館でのon the job(オン・ザ・ジョブ)トレーニングしかなかったのではないでしょうか。ストロボ機材、特に業務用の可搬タイプの電源やモノブロックストロボに触る経験がない人も多いと感じます。本を読んで基礎的な撮影方法を学んでも、機材を持っていないことも多いです。ソフトボックスや、グリッドなど高価なアクセサリーの場合、簡単に試せませんでした。このソフトを手に入れる前までは。そうです。このソフトは無料ではありません。しっかり有料です。安い方の「BASIC」タイプなら1万円とちょっとですが、限られたスペースで5灯までのストロボを使っての人物撮影や物撮りなどを経験できます。高い方の「STUDIO」なら、100m四方の空間で無制限のストロボ、定常光ライトなどが使える仕様になっています。2万円を超える金額ですが、写真学校に行く前に購入するといいでしょう。先生がいった撮影を自分でソフト上で組み上げて、色々撮影して実証して、そこから発想力をプラスして自分の撮影技術を磨くことがきます。しかも、海外のクリエーターの写真撮影セットに触れることで新たなインスピレーションを育みます。基本と自分らしさの両方を磨けるこのソフトはとてもいいです。ちょっとだけのプラスで後からアップグレードすることも可能なので、まずはお試しダウンロードしてみてください。

set.a.light 3D - für Fotografen

投稿者プロフィール

奥本 光城
奥本 光城株式会社フォトサリュ代表
写真好きカメラ業界経験30年。カメラ店勤務からグリラーメーカー、そして国産ストロボメーカー、アルバム製造機材販売専門商社を経て、株式会社フォトサリュを設立。ネット活用を映像と想像力で構築し生成AiやNFT制作、動画編集にも着手。様々な方法を融合して個人のブランディングをお手伝いいたします。

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