• 2023年1月30日 12:07 AM

写真館的スタジオライティングの基礎的解説

By奥本 光城

12月 14, 2022

投稿日:2022年12月14日 最終更新日:2023年1月29日 記事制作:奥本 光城

写真でこんにちは!

株式会社フォトサリュの奥本です。

写真館的スタジオライティングの解説をします。

男女2人のポートレート例です!

最終的に目指す写真はこの写真です。

一人でも集団でも、一人一人に綺麗なライトが当たるように調整します。

人物配置全体のバランスと、カメラ位置とライト位置が重要になります。

見本にあるような写真を撮るまでのライティングの設定や流れ的なものを

動画で解説しています。よろしければご覧ください。

いやいや見てる時間がないよ

と言う方のために文書でもライティングの解説をしておきます。

スタジオライティングの基礎

それぞれのストロボが役割を持っています。

人物の前面を 照らす立体感を表現する目的の光。

メインライトは斜め45度の光で立体感を表現する光と影を作ります。フィルライトは前方からのメインライトの影が強くなりすぎない目的と、色をしっかり出すための光です。

髪の毛や黒い服など、特に肩周りなどが黒くつぶれてしまわないようにするためのキッカーライトは背景と人物を分離して奥行き感を表現します。

背景の写り具合を調整するためのバックライト。(バックグラウンドライト)

光の広がり方を調整し、適切な光量を計測し、明るいところから暗いとこまでのつながりを大切にした写真撮影が 求められます。特にネガからデジタルに変わり、ラチチュード(撮像許容範囲)が狭くなりました。

その上被写体の体の位置やポージング、表情と背景との関係性で写真的な要素を構成します。

※それらを的確にわかりやすくお伝えするために「set a light 3D」を使用しています。

お試しダウンロードで15日間体験できます。公式サイトはこちらから。情報タグのDownloadsから行います。英語だけですが、一度無料で使ってみてください。面白いです。(人物の髪型や服装を変えて、照明機材を変化させて写真を撮ることができます。)

 set.a.light 3D - for Photographers

メインライトとフロントライト

この2灯で人物の全面を照らす光を作ります。

立体感を演出します。

実際にはストロボメーターで絞り値を測って、光の強さを調整します。

(フラッシュメーター)

露出計のついてない昔のフィルムカメラを持っていない限り、

一般的には馴染みがあまりないですよね。

量販店などのカメラコーナーに行くと露出計は今でも販売されているので

1台持っていくと便利です。

(ちょっと高く感じるかもしれないけど)

このフラッシュメーターでストロボの光の量を測ることができます。

シャッタースピード60分の1、ISO感度100 に 設定して、

シンクロコードを本体に差し込み測定ボタンを押します。

すると絞り値が出ます。

F8とかF11とか。

見落としてはいけないのはその下に出るインジケーター、

まぁ実際には、F8と1/3とか。 そんな表現をします。

じゃあそこでメインライトの光の強さと言うと、

フロントライトの光が出されることを考え、

1灯だけの適性露出よりも低い、弱いライトが当たるように設定します。

全体でF11を目指している時、F11をメインライトで作ってしまうと、

他のライトを足していくとかなりのオーバーになってしまいます。

メインライトの光量

ズバリっていうのはないんですが、

1段から2段位 適正露出から 光量を落としたいところ、

ここでは、F5.6〜F8の間といったところでしょうか。

役割は左右、上方45度が基本的なセッティングで、

鼻の影をきれいに落とします。(立体感を出すのが主な役割です)

メインライトは斜め45度からの光です。鼻の影が斜め下45度に落ちます。

フロントライト(位置的呼び名)の光量

意味的呼び名はフィルライト。(フィルインライト)

役割としてはメインライトでできる影の出方を柔らかくするのと、

衣装や肌の色を出やすくします。

やはり全体でF11を目指していて、

メインライトにたされるひかりなので、

F2.8〜4までとします。

あまり強すぎると、バックスクリーンに影が出たり立体感が損なわれて行きます。

フロントライトは露出計で測るとF2.8とF4の間くらいです。

トップライト(位置的呼び名)の光量

スカイとも言います。どっちが意味で、どっちが位置なのか微妙な感じがします。

F16とか、F11、

髪の毛に光を入れてあげます。

このトップライトは、

写真の価値だと言っても過言ではないかと感じています。

トップライトのある無しは、

随分写真の印象を変えます。

もちろん、髪の毛を照らす光なので、

必要以上に光の量は髪の毛の量に合わせることになりますし、色も重要要因です。

写真館さんによって、

大きなバンクで作ったトップライトなどこだわりを見せてもらいました。

人数が増えるとみんなに当てるのは難しいですね。トップライトは肩筋に!

トップライトにこだわりのある写真館さんは多かったです。

紗幕を使ったものや、大型バンクを設置する方もいました。

バックライト

バックライトはバックグラウンドライトともいい、

背景の色をコントロールするための光です。

人物の立ち位置に注意し、

バックライトが決して人物に当たらないように、

長めのソフトボックスやバーンドア付きのストロボ良いでしょう。

ライトを当てるコツは、

ライトをクロスさせるように背景に当てることです。

手前のバックライトで奥の角を狙い、

奥のバックライトで手前の角を狙います。

ライトは光軸といって 光の強い部分が存在します。

ライトから被写体までの距離を考えると、

理にかなった考え方ですし、効果が期待できます。

メインライトの場合でもフロントライトの場合でも、

光軸を外してライティングすることを特に、

フェザーリングと言います。

光の芯のコントロールで、

写真の細かい部分をコントロールできるのです。

フェザーリングとは

光の一番強い部分を、

被写体の一番遠い部分に向けることで、

均一に光をあてる技術。

かすめるようにあてるという意味です。

メインライトでは特にこのフェザーリングを意識することが多いです。

アクセントライト

このライトはメイト逆側から暗くなった部分に、

ハイライトを入れるためのものです。

エッジ(輪郭)がはっきりするので背景との分離も図られます。

まとめ

衣装の色によって、

ライトの当たり具合や光の量を変えることがあります。

反射率の高い黄色や白い服と、

反射率の低い黒や赤の幅に関しては光をもっと当てる必要があります。

レフ板ならば適当に光を反射させて、暗い部分に明るさを表現してくれるかもしれませんし、

それでも足りないようなら別のライトその部分に当ててあげる必要があります。

動画ではレフ板を当てたり、ちっちゃなソフトボックスを使って、

男性の 黒いズボンの表現を補ってみたりしています。

家庭でストロボを 使う場合、

1灯 で、全てを明るくするのを目的とします。

しかしながら、スタジオでのポートレート撮影の場合、

一つ一つのライトの意味を考えて、

被写体の魅力を引き出すために照射するのです。

今回もご覧頂きありがとうございます。

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手前のライトを天井バウンスにして、隣の部屋のライトにフィルターをつけての撮影シュミレーション

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