投稿日:2019年8月6日 最終更新日:2019年8月13日 記事制作:奥本 光城
写真を撮るという事はいったいどういう意味があるのでしょうか。
同じ場所で、同じカメラを使って撮影しても出来上がりの写真が違うのが写真です。
世の中との距離感が
撮影者の心の池の反射にうつり
それを記録するものだと思います。
写真の価値や評価は、写真を見る人にゆだねられているということ。
コンテストで良い賞をもらうにはそのコンテストのスポンサーや選考される先生の好みにプラスアルファの要素が必要です。
お店のオープンなら、後から見てもうれしさが込み上げてくる来るような明るい写真が望まれるでしょう。
個展を開くなら何を伝える個展にするのかというコンセプト、それに惹かれて集まる観覧者の求めるものに近いものから引き延ばす写真をセレクトすることになるでしょう。
撮影者はただ目の前の魅力ある被写体に思いっきりぶつかる様に撮影をする事しか出来ないと思います。細かく考えると、最終出力サイズによって写真内の空間の撮り方や被写体の大きさが変わってくるので、寄りも引きも全部取っておかなきゃいけないとは思います。考えすぎると大変なので考え過ぎないけど、全部同じように撮るだけでなく、アップがあれば全体も写しておくような撮影すると、写真から作る動画や写真集上での構成に役立つこと間違いありません。
写真展を見る行為について考えてみましょう。
「なぜこの瞬間なのか」、「いったいこれは何を撮っているのか」といった謎解き推理の時間。
謎が解けるまでの時間が短いと、「ふん、ある、よくある」と思われ
謎が解けるまでの時間が長いと、「何撮ってんだか分からねぇ」となるのです。
少し考えさせられて、はっと気づいて、くすっと笑える様な写真は素敵です。
一方、何でもないけど見ていられる箸休めの様な作品も 展示会では貴重な写真です。

誰もが評論家なので見た写真について様々な感想を持つことが出来ます。
枯れた花の写真が「死」をイメージさせたり、いったこともない国の子供の笑顔に励まされたり。写真は真を写すとの言葉通りではあるけれど、そこには光と影が作り出す絶妙な世界。
生か死か、水か火か。個か群衆か、日本か世界か。
だから写真は面白い
カメラマンとは写真と言う限られたスペースの中での表現、そういった制約がある世界で被写体の魅力を引き出す演出家に他なりません。
難しそうに書きましたが、写真撮影には絞りとシャッタースピードとで決める撮影者の心の露出と、レンズと被写体までの距離とカメラの位置と傾きで決める撮影者の心の構図しかありません。早く覚えて毎日実践して、楽しい創作活動に力を注がれる事が大切です。
と、自分に言い聞かせております。
お付き合い頂きありがとうございました。今の自分を表現し作文しました。日々の作品作りは楽しいですから、朝晩の涼しい時間帯のお散歩にカメラをもって出かけましょう。